一昨日に白石のシバザクラと山菜の天ぷらを楽しんだ後、もう少しだけ足をのばしてみようということになりました。当初は七ヶ宿の水芭蕉群生地も見たいと考えていたわけですが、時刻はすでに15時前。山形との県境近くだという水芭蕉はあきらめて、比較的近所の材木岩まで行ってみることに。
スパッシュランドパークと同じ白石市の小原地区にある「材木岩」。県内では意外に名の知れた名勝地ですが、ここを訪れるのは何十年ぶりでしょう。おそらく、子どもの頃に連れて来てもらったはずですが、その後の記憶はありません。七ヶ宿や山形県へ遊びに行くために国道113号線は通っても、この材木岩まで下りて来ることはなかったのでしょう。実に久しぶりで新鮮な感じさえするのです。
あたり一帯が綺麗に整備されている材木岩付近。今や「材木岩公園」と称されて、白石市がきっちりと管理している印象です。スパッシュランドパークを出る頃には徐々に広がり始めた雲が、少し怪しげな風を運んできたようです。先ほどまでの晴天は影を潜め、大気の状態は大いに不安定な様相。
驚いたのが、公園内に泳ぐ鯉のぼりの数々。今年は偶然にも鯉のぼりをよく目にする機会に恵まれます。先月の下旬に遠刈田温泉で見た鯉のぼりに始まり、この日は出掛けに仙台市内の宮沢橋付近の広瀬川に横断する鯉のぼりも。そしてここ材木岩の鯉のぼり。見たいと思って探しても、なかなか見られるものでもないのでしょうが、個人的に今年は鯉のぼりの当たり年なのかもしれません。
眺めれば眺めるほど不思議な造形を見せる材木岩。そして、幸か不幸かますます吹き荒れる風に乱舞する鯉のぼり。それはまるで、川の流れに逆らって七ヶ宿ダムまで遡上する鯉の群れのようです。一見で二度美味しい風景を目にすることとなった白石の材木岩。実に良い思い出となりそうです。
なんと、ついでに立ち寄った七ヶ宿公園にも鯉のぼり。その昔は「屋根より高い鯉のぼり」が主流だったはずですが、今は横断させて泳がせるダイナミックな鯉のぼりが目立ちます。そんなことを感じながら国道113号線を白石方面へ戻る途中に、とある民家で屋根より高く掲げられた数匹の鯉のぼりを発見。お!あれが「こどもの日」に馴染んだ風景。世の男児が健康で元気に育ちますように。