ガラクタ整理で出てきたオーデコロンと少し古いタイメックス腕時計

オーデコロンを使うようになったのはいつからでしょう。おそらく１０代の色気づいてきた頃であることは間違いありませんが、はっきりとは憶えていません。マンダムやMG5、バルカンやブラバスといった、ヘアケアやスキンケアの商品に香料が含まれていたことがきっかけだったように思います。

若かりし頃に思い出深いのは「4711 ポーチュガル」。オレンジ香る柑橘系のそれはイヤミがなく、ずいぶんリピートして使っていたように記憶しています。その後社会人になってからはハマっていたハワイ旅行のたびに免税店で新作を物色する有り様。知らず知らずのうちに増えていったわけです。

そんな生活に終止符が打たれたのは、あの東日本大震災。あの日以来、オーデコロンは一滴たりとも使わなくなりました。今思えば、なぜなのでしょう。不思議です。ずいぶん長いこと水道やガスが止まったことで風呂に入れない日々が続き、本来なら体臭をごまかすためにオーデコロンを多用したくなるはず。しかしながら、おそらく当時はそのようなことを考えつく余裕すら無かったのでしょう。

そしてこの週末。震災以来は開かずの扉だったオーデコロンが置かれたガラス戸棚を整理することにしました。最近では（人生の残り時間を考えて）使わないモノをどんどん処分しようというキャンペーン中。どう見ても残りの人生で間に合いそうなオーデコロンの数々に付着したホコリやベタつきを丁寧に洗い、さてどうしましょう。捨てる？どうやって？普通ゴミ？中身は？少しもったいなくね？

いざとなると「ヘッポコ一番ヘタレ味」になる自分。それぞれの香りを試してみると何とも懐かしい物も多く、当時の情景が浮かび上がってくるような一品も含まれています。よし。処分は執行猶予。

▼ おそらく気に入っていたのでしょう。バナナ・リパブリックは２瓶が空のまま。捨てろよ！

▼ 一世を風靡したCK-ONE。微妙に残っています。

▼ アルマーニの服飾系とはまったく無縁の自分。オーデコロンもずいぶん残ってるなぁ。

▼ NEW WEST SKINSCENT SPRAY。これは男性用も女性用も意外に好きでした。

▼ CHROMEとNAUTICA。どこで手に入れたかはまったく記憶なし。

▼ オヤジ系の香り。そろそろこういうのが似合う歳になったのかもしれません。

香水やオーデコロンに使用期限があるのかどうかは知りませんが、中にはこんな色だったっけ？こんな香りだったっけ？という一品も無きにしもあらず。とは言え、せっかくなので一気に処分することはせず、ヤバそうな物は捨てて、そうでない物はまた少しずつ使ってみようかと思うのであります。

さて、ガラスの戸棚から見えていたオーデコロン類とは別に、その中に置いていた蓋付きの箱から出てきた腕時計類には驚かされました。記憶からすっかり飛んでいたからです。結婚記念にペアで購入したセイコーダイバーズ。「ZOT」と記載されたカラフルな腕時計。そして３本のタイメックス。

３０年ほど前に購入したセイコーダイバーズは確か三原本店で購入した一品。ウレタンベルトはさすがにこの年月では影も形もありません。ZOTとタイメックスはたぶんハワイで購入したのでしょう。

調べてみると「インディグロナイトライト」を搭載した腕時計の発売が1992年らしいので、おそらくこれらはその直後の製品と思われます。面白いのはナイトライト用のボタンがリューズとの一体式ではなく、当時は８時の位置に専用ボタンが用意されていたこと。全体的にはまだ綺麗な状態です。

しかし問題なのはもちろん内部の状態。おそらく電池の液漏れが想像され、十中八九は復活が望めないかもしれません。ガラクタ整理がきっかけで数十年ぶりに対面した息も絶え絶えな５つの腕時計。これも購入した私の責任。時間を取って、これらすべてを個人的に信頼している腕時計の主治医に診ていただくことにしましょう。はたしてタイメックス腕時計は復活するのか。続報をお届けします。