先週末にカミさんの姪たちの息子である小学生二人が我が家へ泊まりに来たと思ったら、今度はそれを聞きつけた姪の娘が泊まりに来たいと言い出し、昨日の仕事帰りに私が迎えに行った彼女は高校3年生。なんと女子高生であります。うっき~!いやいや、うっき~ではありません。生まれる前から知っている、我が子も同然の存在。小さい頃から可愛い子で、今やなかなかの美人さん。しかし、意外にも魚や蕎麦やあっさり系ラーメンが好きだというオヤジ系の女子高校生なのであります。
毎年10月のこの時期に村田町で開催される「蔵の陶器市」。ここ何年か我が家でも通い出し、実に楽しみな秋のイベントの一つとなっています。今年は本日の土曜日に出掛けようと考えていたわけですが、急きょ加わった女子高生は、はたして一緒に行く気があるのでしょうか。
おんつぁん、おんつぁん、村田の陶器市に行くかい?だいぶ前にも連れて行ったことがあるやつで、意外に面白いよ。あ~!憶えてる!行く行く!つーか行きたい!さすが、趣味趣向がオヤジ風です。
ゆったりと流れる時間に身を任せ、相変わらず不思議なほどに和むこの「蔵の陶器市」。今年は昨年にも増して、非常に充実した一日だったような気がします。毎年のように少しずつ購入している二つの窯元が参加されていなかったことは残念でしたが、逆に新たな窯元で気に入った作品にも出会い、ライブでの素晴らしい歌声にも癒やされ、目と耳と舌と心の保養を同時に成し得た一日でした。
なぜ和むのだろうと考えても、明確な答えは見つかりませんでした。ただひとつ言えることは、ここはガチガチの工業製品ばかりに囲まれた空間ではないということです。多くの人の手を経て造られた昔の建築物。人の手によって作られた美味しい抹茶や、時間を費やされたいちじくの甘露煮。
そしてもちろん、主役である陶器は匠の技による手で生み出された逸品。もはや精密機械が製造する工業製品無しでは成り立たない現代ではありますが、もしかしたら私たちは「人の手」による温かさや安らぎを、無意識のうちに求めているのかもしれません。蔵の陶器市は明日までの開催。
ぜひ心の安らぎを。
昨年の様子はこちらから。