仙台初売り

いわゆる「正月三が日」は今日まで。毎年のことですが、この正月休みというものは本当にあっという間に過ぎ去ります。松前漬けを肴に餅や雑煮を食べ、ひたし豆や黒豆などを頬張り、ここにきてそろそろ醤油系の味にも飽きてきたと思ったらもう1月3日。明日は仕事始め。まだお休み中の皆さんも、そうでない方々も、残るはタダの3連休だけとなってしまいました。

基本的に昨日から始まった「仙台初売り」。「基本的に」と言うのは、一斉に足並みが揃っていないからであります。その昔は元旦となるとどこのお店も閉まっており、ある意味とても静かで厳粛な年明けを感じることができました。その雰囲気は、次の日から始まる「初売り」の期待感をふくらませるのにも一役買っていたように思います。嵐の前の静けさだったわけです。

今や「年中無休」の大手スーパーチェーンなどでは「初売りは2日から」というスケジュール。年末から「お買い得福袋」が私たちの目の前で準備され、それは元旦には買うことが出来ませんという具合。昔のようなワクワク感も期待感も無くなったのは年中無休のおかげです。

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今でも初売りの足並みを揃える仙台市内中心部。いわゆる、伝統的な「仙台初売り」です。一時期は1月3日になったと記憶していますが、ここしばらくは1月2日で続いているようです。さすがに混雑覚悟で早朝から出かけることはしなくなりましたが、かと言ってまったく行かないのも何となく寂しい。というわけで、1日遅れの本日に市内へ出掛けてみたのであります。

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なんと!生「ダッチャー」に遭遇です。カミさんが洋服を物色したいというので私はプラプラしていたわけですが、藤崎百貨店の角に「ダッチャー」が舞い降りているではあ~りませんか!いったい、どこからやってきたのか「ダッチャー」。そしてどこへ戻っていくのか「ダッチャー」。

ニコニコしながら「ダッチャー」と一緒に写真に収まるちびっ子たちが実に可愛らしいのですが、当の「ダッチャー」は口をキリリと結んだまま冷静沈着な表情。考えてみればヒーローにニヤケ顔はまったく似合わず、そんなことを考えてニヤけているのはオヤジの私だけだっちゃー。

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そんなことをしているうちに集合の連絡が入り、荷物持ちの足軽は姫の元に馳せ参じたのであります。結局のところ例によって私は特に何も欲しがらず、上機嫌な姫は自分へのご褒美だと連呼しながら、いくつかの荷物を私に持たせるのでした。これが家内安全の秘訣です。新年の風物詩とも言える「仙台初売り」。今年の商売繁盛を、お互い様に祈り合いましょう。