紅葉のシーズンが終わり、木々の葉がすべて地面に落ちてしまってから、やっと訪れたこの春まで、どれだけ自然の色彩に飢えていたのでしょう。あちこちに黄色い花がチラホラと目に入り始めてから、ようやく桜前線がこの東北にやってきたのが今月。私たちにとってのさくらは偉大な存在です。
春の交通安全運動期間は昨日で終了したようですが、街や野山のあちこちでさくらが目に入るようになったこの時期、ほぼ常習的によそ見運転をしてしまいます。ん?ここにも。あ?あそこにも。花が咲くまでは忘れていたさくらの木々。まるで自己アピールでもするかのように咲き誇るのです。
そんなこの時期。まるでサクラ野郎の浮かれポンチと思われるかもしれませんが、まったくもって、その通りです。いまや「花」は年中通して目にすることができますが、いわゆる「木に咲く花」だけは季節限定品。というわけで、時間を見つけてはさくらを楽しんでいる日々。今日は西公園です。
昨日の曇り空がよほど悔しかったのですが、こうして見ると、やはりさくらには青空が似合います。
元々は「桜ケ岡公園」だったという西公園。仙台市内ではもっとも歴史が古い公園なのだそうで、住所表記は現在でも「青葉区桜ケ岡公園」となっています。ご存知の通り、地下鉄工事の影響をモロに受けている西公園。源吾茶屋の南側に古いさくらは残っていますが、若い木々が多いようです。
次の予定までは1時間ほどあったので、仙台市博物館にクルマを停めてから少し歩いて登ってみることにしました。えっちらおっちら。実に心地良い春空の下、日頃の運動不足にも良い薬ですが、青葉城址まで行く時間は無さそう。そんな時にお客様からの電話が。はい?11時の予定が?15時に?承知しました!では。・・・。どうやらこれは、青葉城址まで登れということのようですね。