ブランドおはぎ さいちのおはぎ

彼岸の中日でもある春分の日。と言うことは、我が家では恒例の墓参りツアー春の陣です。で、たまにはあれを買っていこうか?昨晩にカミさんがそう言い出しました。え?あれを?うん、あれ。

確かに、実家の父も義母もあれは大好きなのですが、よりによって彼岸のど真ん中である日に買いに行くには相当の覚悟が必要です。早起き出来んの?出来る。ホントに?たぶん。よっしゃ~。

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というわけで、秋保に到着したのが9時20分頃。これまでも何度か「おはぎ」を求めに立ち寄ったことはあるのですが、おそらく彼岸の中日に訪れるのは今回が2度目かもしれません。できれば前日に買っておくことができれば良いのですが、残念ながらここの「おはぎ」だけはそうもいきません。

店頭に停めるのは無理だろうと、東側から「秋保・里センター」の前を通ってお店方面へ走ると、約100mほど手前に広い臨時駐車場が設けられています。お!これはスゴい。今日はここへクルマを置いて歩くほうが早そうです。てくてくぱたぱた。なぜか、少し早歩きになってしまいます。

いくら早歩きをしても、すでに「さいち」には行列が。しかも、最後尾はお店の外にまで達しています。うわ、でた。しかしここまで来て引き返すわけにもいきません。決死の覚悟で並び始める私。

すぐに店内へ向かわせた偵察隊の報告によると、行列はいったんお店の奥まで行ってUターンし、そしてまたUターンしておはぎコーナーへ続いているとのこと。しかし、意外に流れは早いようです。

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そして手にした「秋保おはぎ」。今や「さいち」も「秋保おはぎ」も立派なブランドと言っても良いのでしょう。その足で私の実家へ、その後にはカミさんの実家へ。お互いの先祖への墓参りを兼ねて「ブランドおはぎ」を届けたわけですが、思いがけないお土産に驚き喜ばれたのは想定通りでした。

もちろん我が家の夕食も「秋保おはぎ」。実に久々ですが、なぜかそう感じさせない美味しさがあるのです。子供の頃、彼岸となると祖母が先頭を切って作っていたおはぎ。この時期はどこのスーパーでも同様のものが同価格で売っているはずなのに、なぜ「さいち」に足が向いてしまうのでしょう。

おそらくそれは、変わらぬ美味しさということはもちろん、作り手がそこにいるという、子供の頃に味わった安心感なのかもしれません。売場から数メートルのところで作られ、次から次へと運ばれる出来立てのおはぎ。社長自らが、穏やかな笑顔で私たちに頭を下げていた光景が忘れられません。

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暑さ寒さも彼岸まで。と言いたいところですが、なにやら明日からはまた冷え込むとの予報。ちらほらと春の花も目に付くようになった今日この頃。桜の開花を待ち受ける準備は万端であります。