さて、ここで問題です。この食べ物はいったいなんでしょうか。
1.ぼんぼん焼き
2.おおばん焼き
3.はせくら焼き
4.なまどら焼き
5.麻婆焼きそば
2週間ほど前でしょうか、朝一番で義母から電話がありました。前夜から嘔吐と下痢がひどいとのSOS。取り急ぎ、ポカリスエットやおかゆ、りんごジュースなどを調達してあっぺとっぺ救急隊が駆け付けると、やはり本人はげっそり気味。症状を聞くと、どうやらノロ系ではなく感染性胃腸炎。
その後、掛かりつけの内科医による適切な処置により、約10日ほどで完治に至ったわけですが、そうなると急激に回復するのが食欲であります。さっそく、何か美味しいものが食べたいなぁと。何を?お好み焼きがいいねえ。お好み焼き?!粉モノ系が好きな義母ではありますが、そうきましたか。
というわけで、先週末にお好み焼きを求めて向かったのが「田よし雫六丁の目店」。考えてみれば、お好み焼きは私たちも実に久しぶりで、確か前回も義母と一緒だったような気がします。つまり、お好み焼きを食べる時には必ず目の前に義母がいる。よって私たちはお好み焼き仲間でもあります。
おコゲが抜群に美味しいチーズグラタン風のもんじゃ焼きや、ホタテのバター醤油焼き、そしてオススメのお好み焼きを2枚。久しぶりということもあり、すべてが美味しい!美味しい!の連続です。そして、ホントに病気だったの?と感じさせる義母の豪快な食べっぷりと飲みっぷりにも一安心。
いや~美味しかった。そろそろお腹もいっぱいだけど、なんとなくもうちょっとだけ。こんなことがよくあります。何気にメニューを眺めてみると、そこでふと目に付いたのが「どんどん焼き」。
なぬぅ?どんどん焼き?これでしょう。これしかありません。今回のシメは、どんどん焼きで決定。
昨年のどんと祭に、大崎八幡宮の露天で食べた箸に巻かれたどんどん焼き。あの時のお店では「お好み焼き」という表記でしたが、私の分類では完全にどんどん焼きです。粉と紅生姜と青海苔のダイレクト感。良い意味での安っぽい美味しさが実に懐かしく、これこそ粉モノの王道だったのだと。
近年のお好み焼きは具だくさんで豪華になり、たこ焼きの具も昔に比べて大きくなりました。それらはもちろんとても美味しくて私たちはその味に慣れてしまったわけですが、一方で子供の頃に食べた粉90%ぐらいとも思えるたこ焼きやどんどん焼きも、粉モノを食する醍醐味が味わえたのです。
ここ「田よし」のどんどん焼きは干エビまで投入される豪華版。しかし、ねっとりとした生地の食感はまさにどんどん焼きで、ソース味の美味しさは、今回のシメにもふさわしい最上級のものでした。
これを機に他店のどんどん焼きもどんどん食べてみたくなるのですが、仙台では食べられるお店自体が少ないようです。今では主に東北地方でのみ残る食文化となってしまったというどんどん焼き。昨年から計画を練っていた「山形どんどん焼きツアー」を、今年こそはなんとか実現したいものです。