ヤンキースに移籍したイチロー選手の背番号が「31」に決まったとたんに、大歓声が湧き上がったというアイスクリームチェーン。お気持ちは分かりますが、私たち日本人にとって「31」は「さんじゅういち」であって、にじゅうく、さんじゅう、サーティワン、と数える人はルー大柴氏ぐらいでしょう。今のところは、イチロー選手の背中を見てアイスクリームとは結びつきません。
そんな「サーティワンアイスクリーム」。仙台では過去に「ハーゲンダッツ」や「ホブソンズ」なども出店されましたが、残念ながら「サーティワン」の牙城を切り崩すことは出来なかったようです。季節モノとも言えそうなアイスクリーム業界。仙台では「31」の一人舞台なのです。
考えてみれば、最低でも年に一度は口にしている「サーティワンアイスクリーム」。ここ何年か恒例ともなっている「雪だるま大作戦」が展開されているというので、今回もその作戦に参加してみることにしました。鬼軍曹と連隊を組むあっぺとっぺ二等兵。作戦基地へ到着し、相手へ伝える合言葉はただ一言「キング！」。ラジャー。フレーバーは何になさいますか？
は？・・・。この大作戦、二等兵の私にはまだ荷が重かったようです。相手から難しい合言葉を返された私は、後処理を鬼軍曹に任せることにして席に着きました。やがて目の前に運ばれた「真夏の雪だるま」。通常はスーパーなどで調達したアイスを与えられている二等兵ですが、さすがにこれは美味しい。しかし、食べ過ぎると今度は私が「雪だるま」になりそうです。
実に美味しい「雪だるま」を口に運びながら、「サーティワン」の店内メニューを眺めていたときのこと。あれ？鬼軍曹！そう言えば「バナナボート」って、どこかに無かったでしたっけ？むむ？バナナボート？それは確か「DQ」、すなわち「デイリークイーン」にあったはずだと。
あ！そうでした！ディーキューでした！この手の店構えで、ハンバーガーでもなく、イタリアンホットでもなく、アイスクリームを食べている自分。なんとなく遠い昔に経験したような光景だなぁと思い出したわけです。丸光の脇にあった「デイリークイーン」。「バナナボート」は高級メニューでしたので、おそらく一度ぐらいしか食べていないはず。今となっては幻です。
仙台では連続真夏日の記録を更新したという今年の猛暑。本当に暑くて私たちはもうクタクタですが、一方で飲料業界やアイスクリーム業界には絶好の夏となっているのでしょう。学校帰りにアイスクリームを頬張る高校生の姿は、もうしばらく見られるのでしょうか。本音としては、もっと真夏日が続いて欲しいと願っている「雪だるま大作戦」大本営なのかもしれません。
