スパゲッティ トレンタ

今日は早朝から塩釜へ向かい、その後にまた仙台市内へ。この年度末にあっちこっちとクルマを移動させて渋滞の要因を作っているのは、この私であります。コーヒーを1杯だけで朝食も食べなかったせいか、11時頃には空きっ腹がギュルンギュルンと空ぶかしを始めています。

もう少し待ってくれ。もう少し。結局のところ一段落したのは13時前。さて、どこで何を食べようかと考えながらクルマを走らせていると、12時58分に電話が鳴りました。

ひゃっほ~!お昼は~?こっちは空腹で気を失いそうだというのに、実にノーテンキな電話です。

もう少しで餓死するところだよと答えると、そうか・・ いろいろと世話になったな・・ってコラ!そーじゃないでしょ。お願いだから誘ってよ。どこに行けばいーのよ。スパゲッチーかい?

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子供の頃は、本当に「スパゲッチー」という食べものだと思っていました。しかも私が子供の頃に口にしたのは、半茹で状態のようなパック入の麺を油で炒め、少し水を足して最後にピンク色の粉ソースで味を付けるというスパゲッチーだったのです。もちろん素のままでも美味だったのですが、これに玉ねぎやピーマンを加えたりしたら、もはや洋食店の味に思えました。

「スパゲッチー」が実はスパゲッティで、真っ直ぐ伸びた乾麺が主流だということを知ったのは大きくなってからのことです。高校生になると喫茶店でスパゲッティをすすんで食べるようになり、あーだこーだとウンチクめいたことを言うようになりました。粉ソースを振っていたくせに。

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餓死寸前で飛び込んだスパゲッチー会場は桜ヶ丘の「トレンタ」。実に久しぶりで、しかもランチタイムに訪れたのは初めてかもしれません。サラダとドリンクがセットされた714円の「日替わりランチ」が用意されており、本日は「トマトとニンニクのバジル風味」。何となく味が読めそうだと思い、私はそれより100円ほど高い「おしょうゆのナスときのこのショウガ風味」を。

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自宅でスパゲッティを作るのは私の仕事です。よって、これは何となく作れそうだというメニューを食べてみたりするわけですが、やっぱりプロの仕事は侮れません。ナスやきのこの炒め具合やショウガの分量。また、向い側のトマトソースに入れられたニンニクの香ばしさなど。なんのなんの、私がそう簡単にこの味を出せるわけはないと思わせる美味しさでした。

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考えてみると、昔は仙台でもスパゲッティの専門店は多かったように思います。中央通り沿いでも何店舗かが営業していましたし、小田急ビルの地下にもありました。それが今やすっかり姿を消したのは、イタリアンレストランが多くなったからなのでしょうか。

いつの頃からか総じて「パスタ」と呼ばれるようになったスパゲッチー。本格イタリアンでいただくのも良いのでしょうが、機会があったらまたいつかピンク色の粉ソースで食べてみたいものです。