ハングリーハングリーのポークソテー

金曜日の午後にカミさんから電話がありました。使っていないオイルヒーターって、どこのメーカーだっけ?「ベロンゲ」?だっけ?はぁ?・・・。どうやら、会社の若大将にウチで使っていないオイルヒーターがあることを話したところ、1万円なら買い取りたいと言っているとのこと。

しかしメーカーにこだわる彼は、「デロンギ」のオイルヒーターなら欲しいけれど、それ以外ならいらないのだと。はたして「ベロンゲ」などというメーカーがあるのかどうかは知りませんが、「デロンギ」なら数年前に購入したはず。カタカナ系が苦手なのは義母とそっくりなのであります。

すでにヨドバシなどで新品を物色していた彼は、もし1万円なら我が家の中古品で十分と判断したらしく、さっそく土曜日にでも取りに伺いたいと言い出したようです。マジで?ハナシ早っ。

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ワンシーズンしか使わなかったオイルヒーターとは言え、数年前の購入品。はたして1万円が妥当なのかどうかは知りませんが、買う側が勝手に付けた値段なのでそれでいいでしょう。そして、思いがけず天から降ってくるお金ですから、そのまま天へお返しするのが得策です。

よし、その売上金で彼に晩ご飯をご馳走しよう。そうすれば、お互いに気持ちの良い取り引きとなるに違いない。ということで、昨日の夕方に我が家へオイルヒーターを取りにやってきた彼を連れ、向かった先はもちろん上愛子の「ハングリーハングリー」。若干27歳の若大将は、私たちが懷かしむ味をどう感じるのか。そして念願のポークソテーはどうなのでしょうか。

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サラダからデザートまで3人でたらふく食べて、私のお腹も114%まで膨らみました。それぞれ自分が食べたいメインのものを注文してシェアしながらいただいたわけですが、若い彼でもすべてが十分に美味しいと感じる味だったようです。肝心のポークソテーは最厚部が2センチを超える重量感。最近は牛脂がキツくなってきた私ですが、豚肉は意外に大丈夫です。

厚いわりには中までしっかりと火が通り、そしてそのわりには実に柔らかいポークソテー生姜焼風。豚ロースが一気に気品を帯びて、鉄板の上でじゅうじゅう言いながら登場するポークソテー。付け合わせの仲間たちに囲まれながらも、やはり主役の貫禄は飛び抜けています。

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ひょんなことから意外に早くありつけることとなったポークソテーは、文句なしに美味しい一品でした。「はらこ飯」などで有名な、山元や亘理にお店を構える「田園」。実はあそこの「ポークステーキ」も鉄板で提供される隠れた人気メニュー。おそらく「田園」で食べた時以来となった「ポークソテー」は、私にとって実にご馳走感が感じられる懐かしいメニューなのでした。