明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。あらためてこう言いたくなるほど、先月は年明けからぐだぐだと風邪をひきっぱなしでした。無病息災を神様にお祈りする前に質の悪い風邪につかまってしまったようで、治ったと思ったらまたぶり返しの繰り返し。今年中には治るのだろうかと心配になり始めた頃、体内の戦況はようやく免疫細胞が有利に動いてきたようです。
ステーキランチ。いかにもキャッチーなタイトルを持ってきましたが、決して悪い響きではありません。数日前に街ナカで所用があり、久しぶりに一人で食堂に入ったわけですが、そこで目が釘付けになった一品であります。昼のピークが過ぎ去って、人もまばらな店内。席に案内されるなり、申し訳ございませんが日替りランチは予定数量が出てしまい、本日のシェフの気まぐれパスタはなんとかかんとか・・。そんなことに聞く耳を持ちません。なぜならステーキランチに興味津々だからです。
ALL￥750と書かれたランチメニューの真ん中に載っているステーキランチ。これも750円ですか？そうお聞きすると、はいそうですよと。（マジか・・。うっしっし。）ここいらで一発スタミナをつけて、風邪菌を追い出してやろうではありませんか。そう思ったのと同時に、はたして750円のステーキランチとはいかほどのものか、と勘ぐったのも事実であります。では、これをお願いしま～す。
仙台朝市の西端。いわゆる「東三番丁」を挟んで「果物のいたがき」の斜め向かいにお店を構える「びすとろ ぼんてん」。そう言えば昨年に音楽会の打ち上げで夜にお邪魔し、美味しくてボリュームたっぷりのカルパッチョのコストパフォーマンスに驚かされました。そして今回のステーキランチにも降参。こんがり焼かれたバジルソースの牛ロースステーキは、良い意味で価格に見合わないほどのパフォーマンス。ライスを半分にしてもらうのを忘れたことを後悔しましたが、出されたものを残すわけにはいきません。途中でベルトを緩めつつ、食後のコーヒーまでいただいて税別850円なり。
店構えや内装から想像するよりもリーズナブルで落ち着きの良い「びすとろ ぼんてん」。店長さんらしきスタッフの方と少しだけ会話を交わさせていただきましたが、ハツラツとしていながらも実に物腰柔らかな接客術をお持ちな彼。このようなスタッフがフィールドで守備をしっかり固めてくれるチームは、おそらく私たちお客側にとって料理のパフォーマンス以上の価値も感じるのであります。
風邪を少し治してくれたステーキランチ。店長氏の笑顔を見て感じました。梵天丸もかくありたい。
