毎年この季節になるとオシリやら足のスネやらが乾燥して痒くなり、周りからは「粉吹ジジイ」と呼ばれている私ですので、数年前からお風呂では無添加固形石鹸の愛用者になっています。
はじめはマルセイユ石鹸や炭石鹸など色々と試したのですが、最終的に行き着いたのが仙台生まれの仙台育ち。坊ちゃん印の「釜出し一番石鹸」。これにはずいぶんお世話になりましたが、昨年でしたでしょうか、製造元が突然閉鎖されて販売中止に追い込まれました。
やがて別会社が事業を引き継いで石鹸製造は再開されましたが、価格はそれまでと比べて倍以上に。私はたまたま買置きや実家からの貰い物がだいぶ残っていたので、新価格ではまだ購入していませんが、この際思い切ってブランドチェンジしてみようと思い立ったのです。
実はこれが2度目の購入。つまり、リピーターになってしまった「ねば塾」という事業所がつくる「白雪の詩」。それだけ聞くと納豆製造所が作る豆腐のようなイメージですが、れっきとした無添加の純石鹸で、ドラッグストアなどでの価格は2個入りで驚きの280円前後です。
ちなみに、以前の「釜出し一番石鹸」は1個180円程度で買えましたが、ピンクのパッケージに変更された新モノは398円。冷静に考えてみれば百円単位のハナシですから、大袈裟に騒ぎ立てるほどのことではないのかもしれませんが、一般消費財は十円単位の攻防が激しい業界でもあり、まして同じ商品で価格が倍になるというのは心証も良くないというのが本音です。
さて、この「白雪の詩」ですが、最初の購入動機はもちろん試しやすい価格でした。それと、手に取った時の重量感。個人的に、アイスクリームと石鹸は空気含有量が少ないものほど好みですので、スカスカのものは受け入れられません。そしてこれが正解でした。
「釜出し一番石鹸」も、このねば塾で作る「白雪の詩」も、薬事法の関係で「台所用石鹸」としか表示できないとのことですが、おそらくこれで食器を洗う人はいないでしょう。文字通り雪のような色の石鹸。私もこれまで通り頭髪から顔からカラダまで、すべてこれ一つで事足りていますが、意外に石鹸自体のきめも細かく、釜出し一番より若干持ちも良さそうなのです。
この石鹸を作る「ねば塾」というのは、パッケージによると福祉事業所とあります。念のためホームページを確認してみると、想像通り障害者の皆さんがこの石鹸を作っていらっしゃるとの事。
しかしながら、その理由からこの石鹸を選ぶ、などと言うつもりはまったくなく、ドラッグストアの石鹸売り場で、この商品が価格競争力に最も優れ、そして使用して理解できるその品質の良さなど、正々堂々としたこれらの特徴から、私はこの石鹸の愛用者になりそうなのであります。
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