チャリオヤジの試練

先週の後半は風邪っぴきということもあって自転車乗りを控えていたのですが、今週からはその日の予定次第で可能な限りペダルを漕いでいます。どうやら「三日坊主」は脱したようで、そろそろ生活の一部になりつつあるわけですが、日頃から運動をしていなかったツケがまわってきたのか、最近は太腿が少しパキパキしてヤバい感じになってきているのであります。

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大学時代まで運動部に在籍され、現在も自転車に乗っておられる先輩にお聞きしたところ、「そのパキパキを乗り越えた時点で新しいチカラが与えられるのだ」というお言葉。その大変ありがたい教えを信じて漕ぎ続けるしかないのですが、今日は初めて一日で50kmを走破。限界が少しづつ伸びている状況は、自転車に人生の何かを教えられている気もするのです。

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慣らし運転もそろそろ300kmということもあり、タイヤの接地面に付いていたヒゲやバリも取れてきたようです。この自転車を購入してクルマへ積込む際、「1ヶ月後に無料点検をしますので必ずお持ちくださいね。その時はクルマではなく、是非ともここまで乗ってきてください」と、ニヤリとしながら言い放ったお店のスタッフ。それまで極力乗り尽くそうと思っています。

ご自身もロードバイクを中心に4台ほど持っており、自転車歴も十数年だというスポーツデポの若いスタッフ君。彼の調整が良かったのか、今のところ不具合は一切無し。自宅からお店までの距離はわずか6km程度。あの時は無理だと感じたのですが、人間とは不思議なものです。

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さて、オヤジの小言のようであまり言いたくはないのですが、ルールを守らない自転車乗りが実に多いことには閉口します。ほいじゃオマエさんは、クルマを運転する時にすべてのルールを守っているのか?と返されれば言葉も無いのですが、少なくとも信号と左側通行と一時停止は必ず守ります。

おそらく、信号無視と右側通行を決行している自転車は5割以上。これは実際にとても危ないのであります。なにも、この状況を早く取り締まれ、などとヤボなことを言うつもりはありません。なぜなら、その多くの人たちは、ルールを学ぶ機会が無いのです。少なくとも自動車や自動二輪の免許を持っている人たちは、学科で学ぶ機会もあるわけですが、自転車は違うのです。

国では自転車を「軽車両」だと位置付けながら、その法律を学ばせる機会を用意していません。それで違反者には罰金何万円だと言われても、それは少し酷な話し。しかも、老若男女が膨大な数の自転車をすでに乗り出している現在では、もやはどうしようもなく、無法地帯の野放し状態です。

これから出来ることと言えば、新規で自転車を購入するユーザーに販売時点で講習などを義務付けるか、思い切って軽車両運転免許制度を導入することです。さもなければ、信号無視と一時停止違反と右側通行は100年後も変わらず、自転車の事故は増え続けるでしょう。