これは絶品!いたがきのフルーツタルト

カミさんが勤める会社の若い衆が3月から大阪転勤との辞令を受け、それでは送別会代わりに我が家で餃子祭りをやろうということになったわけですが、やはり早々に夫婦で大阪での住まいを探しに行くべきだという話しになったらしく、今年の第一回餃子祭りは中止になったと思ったのです。

ところが、呼びかけていたもう一人の若者は自分だけでも参加する気が満々で、私だけ行ってもいいですかぁ?とのこと。胸を撫で下ろすヒマもなく、ど、どうぞどうぞ。だ、大歓迎なのでござ~る。

p2070218

そして昨日の午後。本来の主役が不在のまま行われた我が家的第一回餃子祭り。彼が手土産に持参してくれた白いケーキ箱に、私たちの注目が集まりました。遠慮なく頂戴し、恐る恐る開けてみると、なんとそこには!そこには!実に豪勢なフルーツタルト。な、なにこれ!す、すごい!すごすぎる!

シャレオツなスイーツ系よりも、みたらし団子や豆大福が似合う歳になったことは重々承知しています。しかしながら、このフルーツタルトのインパクトから、一刻も早く食べてみたいという欲求を抑えることができなくなってしまったのです。美味しそうですね~。どこのですか?いたがきです。

p2070210

おそらく仙台で知らない人は少ないと思われる老舗店の「くだものはいたがき」。東口に住む彼は、新しくなった二十人町の本店でこれを購入してくれたようですが、まだ一方通行だった頃に二十人町で営んでいた間口が広い「いたがき本店」の佇まいも、うっすらとその姿が頭から離れません。

p2070211

午後のお茶うけとして、さっそく3人でいただいた「いたがき」のフルーツタルト。スポンジがさほど得意でない私は、実のところ大のタルト好きであります。まるで積木くずしのように盛られたフルーツは、タルトの台座が見えないほど。食べごろに熟された果物類の美味しさは言うに及ばず、特筆すべきはカスタードクリームとタルト生地の質感。ほんのりと卵の風味とバニラの香りを生かした甘すぎないカスタードクリームと、意外にも手の込んだ厚手でサクサクのタルト生地の相性は抜群。

p2070213

フルーツが盛られていない素タルトだったとしても、このカスタードクリームとタルト生地なら大満足。しかしながら、たっぷり盛られた主役のフルーツをまるで邪魔していないところが不思議なのです。噂には聞いていた「いたがき」のフルーツタルト。偶然にもその美味しさを実感できたわけですが、これをご持参いただけるのであれば、第二回餃子祭りの予定をすぐに組もうではありませんか!