さわきのスタミナラーメン インスタント編

記憶が少しあいまいですが、おそらくお邪魔していたのは20年以上も前。八木山に「さわき」という食堂がありました。スキーの帰りには必ずラーメン。山形蔵王の帰りには笹谷の「ラーメン渓流」で味噌ラーメン。宮城蔵王の帰りには「さわき」のスタミナラーメン。それが我々の定番でした。

八木山のバス通りに面した「さわき」は実に小汚い食堂でしたが、スタミナラーメンは絶品。ピリ辛でニンニク臭が盛大に漂うスープは他に類を見ない仕上がりで、皆んなが徐々に病みつき気味に。

代表的な献立はスタミナラーメンでしたが、大阪弁のおっちゃんが繰り出す油だらけのタコ焼きもまた良し。東北工大の学生さんがマンガ本を片手にチューハイを傾けながらタコ焼きを頬張り、シメにスタミナラーメンを食す。そんな雰囲気の店内が、今でもうっすらと記憶の片隅に残っています。

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その「さわき」のスタミナラーメン。在仙の放送局とのコラボレーションで、コンビニのサンクスから冷凍モノとして発売されるという話を聞きつけ、さっそく買ってみたのであります。八木山から移転された後は食べていませんので、実に数十年ぶりのスタミナラーメン。あの味が再現されるのか。

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80点!白菜はもっと大きいザク切りで、スープはこれほどトロっとしておらず、麺もここまでツルツルしていなかったように思います。豚バラ肉はもっと多く、なによりもニンニク臭がまだ足りません。とは言え、こちらも数十年前の記憶。まったくアテにはなりませんが、やはり80%の再現性。

一方で、よくぞここまで作り込まれたと感服するのも事実です。世の中にはラーメンが星の数ほどあれど、「さわき」のスタミナラーメンだけは今でも他店で目にしたことがありません。万人受けのする癖のないラーメンも食べやすいのですが、強烈な個性を持ったスタミナラーメンは好き嫌いが分かれるところ。しかしながらツボにハマるとさぁ大変。唯一無二の存在は実に貴重と言えそうです。

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こちらは、ちょうど1年前に発売されたカップラーメン式。たしかブログのネタにはしませんでしたが、写真だけ撮っておいたことを思い出しました。もちろん、この時のカップラーメン式よりも、今回の冷凍モノが格段に美味なのは間違いありません。ただし、いずれにしても、ニンニク臭が盛大な本物を食べたくなってしまうことも間違いありません。

青葉区の川内亀岡町に移転されたという「さわき」。おそらく、今は東北大学の学生さんの胃袋を集中的に攻撃し、病みつきな愛好者を増やしていることでしょう。