仙台市歴史民俗資料館

仙台生まれではない私。ある意味「移住者」とも言えるのですが、それを考えれば、生まれた場所に住み続けていない移住者のほうが全国的には多いのかもしれません。また人生のなかで仙台で暮らしている時間がもっとも長くなったことにも気が付くわけですが、未だに知らないことは多いのです。

県内各地や県外など、訪れてみたいところはたくさん思い付きますが、実は足元であるここ仙台でも未踏の場所は山ほどあります。仙台市歴史民俗資料館。榴岡公園の東側にたたずむ資料館で、以前から存在は認識していたのですが、いずれ機会があったら見学してみたいと思っていました。

いずれ機会があったら・・。そんなことはまず無いもので、機会は自分で作るもの。実は先日に榴岡公園へ訪れた第一の目的はここだったわけです。こういうものに興味を抱く年頃になったのです。

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旧日本陸軍の兵舎だったというこの建物は、現存する宮城県内の最古の洋風木造建築物だそうで、昭和53年に仙台市有形文化財に指定されたとのこと。以前から目を引く立派な建物ですが、その内部にも興味津々。どうやら常設展と企画展からなり、現在の企画展は「おやつ」だとのこと。

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「仙台市を中心に、明治時代以降の農家や町場の生活など庶民生活資料を主な対象とする資料館」との案内通り、館内には過去の様々な生活資料が展示されています。さらに、時代とともにその変化を紹介する今回の企画展である「おやつ」。どれもこれも食い入るように見入ってしまうのでした。

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私たちが子供の頃に楽しんだ「おやつ」の多くも展示されていましたが、全体的にはもう少し上の年代の方々が懐かしく感じられる内容でしょうか。それにしても、なぜかほっこりと和んでしまう雰囲気で、どこまでも居心地の良い空間。そんなことを感じながら館内を周っていたところ、ご高齢の男性に話しかけられました。80代も半ばだとおっしゃるその方が召し上がっていた「おやつ」をお聞きしたところ、「芋」が大のご馳走だったと笑っておられました。さて、50年後はどうなのでしょう。

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榴岡公園内の仙台市歴史民俗資料館。市内にこのような素晴らしい施設があろうとはまったく知りませんでした。もしかしたら、仙台でお生まれになった皆さんは学校見学などでここを訪れるのでしょうか。いよいよ花見シーズンに突入する仙台で、ここ榴岡公園は比較的規模の大きな花見会場となるはず。花より団子も良いのですが、団子を置いてここでほっこりされるのも、なお良さそうです。