昭和のマッチ館 Ⅶ

DSCN2504

似て非なるもの。それが「九重本舗玉澤」と「玉澤総本店」かもしれません。前者では「黒砂糖まんじゅう」を売っていませんし、後者で「九重」は手に入りません。

子供の頃、祖母がよく「九重」を飲んでいたことを思い出します。お湯が張られた湯呑みになにやら黄色の粒々を入れ、軽くかき混ぜてから少し時間を置くのです。その飲み方をどうしても真似したくて私は駄々をこねていたはずです。

これは大人の飲み物だから。そう言われてあまり口にしなかった記憶が残っていますが、祖母が少しだけ分けてくれた九重をそのまま口に放り込んでボリボリ食べてしまったことも強く憶えています。

DSCN2495

DSCN2496

DSCN2497

DSCN2498

DSCN2499

DSCN2500

DSCN2501

DSCN2502

DSCN2503

DSCN2505

DSCN2506

DSCN2507

DSCN2508

DSCN2509

DSCN2511

DSCN2512

DSCN2513

前回と同様に、少し古めのマッチたち。やはり木の外箱に張り紙式のタイプが多い時代だったのでしょう。今思えば、使い捨てのマッチ箱にしては贅沢な作りだったのかもしれません。

「九重本舗玉澤」のマッチにいたっては張り紙自体も和紙のように見え、もし現代でこの出来栄えのマッチを作るとすれば、おそらくそれなりのコストがかかるに違いありません。今ではめったにマッチを擦る機会が無くなりましたが、仮にこれらのマッチを出されてももったいなくて使えそうもありません。昔は出来の良い道具が多かったという声を聞きますが、ことマッチに関しても決して例外ではなさそうです。