今日の午後に県の南部をクルマで走っていた時のこと。小さな川の土手や田んぼのあぜ道に、ちょうど赤色の絵具でザザッと塗ったような花を発見。まるで自分の存在を主張しているかのようなあの赤色は、この季節に遠くからでも目立ちます。通りすがりによく見てみると、それは遅咲きの彼岸花。あ!やっと咲いたようです。今年はずいぶんと遅かったようですね。
彼岸花というくらいですから、例年だと彼岸の時期に咲くわけです。数年前から、実家に行ったついでに町内の神社に咲く彼岸花を観賞するのが恒例となっていたのですが、先月の彼岸に実家の墓参りを済ませた後で見に行った時にはまったく無し。一輪の彼岸花も見ることができませんでした。あれれれ?いつの間にか、ここは彼岸花をやめてしまったのだろうか。
いやいや、やめるもやめないも、咲くところには毎年のように咲くようです。今年は暑さの影響で彼岸花の登場が2週間以上も遅れているということを知ったのは、最近の県内ニュースを視てからです。な~んだ。そういうことだったのですね。どうりでどこでも目にしていなかったわけです。そして今日になって目に飛び込んできた車窓の風景。さっそくリベンジ。行ってみましょう。
村田町の小泉地区にたたずむ熊野神社。偶然にも、まさに今が満開と言っても良さそうです。たまたま今日の日に、こちら方面に来ていなかったら今年は見られなかったかもしれません。とは言え、予定外だったせいで持ち合わせはコンパクトのデジカメだけ。それでも今年になって初めて目にする彼岸花は実に綺麗で神秘的。頭の記憶とカメラのメモリに収めたわけです。
考えてみれば、以前の私ならわざわざクルマを停めて「花」を観賞するようなガラではなかったはず。正直なところ、「柄でもない」というヤツでした。しかし、ブログを始めるようになってからはカメラを持ち歩き、それまで以上に何かを観察するようになったのは間違いなさそうです。
それはそれで良いことなのかもしれません。少しずつでも花の名前が頭に入り、以前にも増して季節の移り変わりを全身で感じるようになりました。秋の彼岸花。別名は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と呼ぶそうですが、なぜか「まんじゅしゃん」を連想してしまうのです。仙台市内にある中華料理「成龍萬寿山」。白い曼珠沙華が萬寿山の上海ラーメンにも見えるのでした。