遠刈田温泉紀

カミさん不在の休日。これはこれで貴重なのです。ゆっくりと起きて、さてと。少しダラダラしてから、どこかに出掛けようか。と思っていたら、義理の母からの電話。お彼岸の花を買いに行ぎだいんだげんとん・・とのSOS。内心はギャフン!であります。わがりますた~!どうせ結局は要請を受けるなら、最初から明るく元気良く振る舞うのがお付き合いの鉄則です。

手土産に少しばかりのおはぎを持参し、その足で花を買いに行き、開放されたのは14時近く。さて、どうしましょう。出掛けるのはやめようか。いや、初志貫徹。今日は絶好のドライブ日和です。それでは、いざ遠刈田温泉へと向かってみましょう。

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遠刈田温泉に浸かるのは実に久しぶりです。ちょうどお盆の時期に来た時には共同浴場の「神の湯」が激混みで、そのまま青根温泉まで行ってしまったことがありました。さて、今日はどうでしょう。

多少の混雑も覚悟のうえ、無料駐車場へクルマを入れるとほぼ満車状態。ヤバし。運良く1台分だけ空いていたところへクルマを停めて、さっそく神の湯へ向かいます。すると、なにやらマイクロバスから降りた男子高校生の団体様も神の湯へ入っていきます。その数、約20名ほど。ヤ、ヤバし!

完全に先を越されました。おそらく湯舟は彼らの貸し切り状態です。う~ん・・。足が止まります。あ!あっちは?そうそう、壽の湯。もう一つの共同浴場で、神の湯が完成する前は壽の湯ばかりを利用していたことを思い出します。神の湯からは歩いて数分。はたしてどうでしょう。すたこらさっさ。さっそくのれんをくぐると、数年ぶりとなる壽の湯は意外なほどのガラ空き状態。マジすか?

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番頭さんにお聞きしてみると、最近は皆さんが神の湯ばっかりで、こっちは穴場になりつつあるのだとか。そうなんですか~。と言いながら、いやいや、こんなに目立つ穴場はないでしょう、とも思うわけです。中に入ると、なんと先客はお二人。久しぶりで遠刈田温泉の熱めのお湯にとっぷりと浸かり、カラダのコリと疲れをほぐしながら出たり入ったりの約45分間。その間、数分の貸し切り状態も含め、最大でも5名の浴場は神の湯の混雑とは別世界。休日は、こちらがおすすめかもしれません。

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遠刈田温泉街での滞在時間は約2時間。壽の湯でヘロヘロになり、裏通りの白ニャンコとお友達になり、最後は新楽食堂で鴨そばに舌鼓。久しぶりの一人ドライブも実に良いものです。

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行きは30℃で帰りは24℃。やはり絶好のドライブ日和だった今日は、往復とも窓を全開で走ったわけですが、蔵王町の山間では草の匂いや牛糞の匂い、稲刈りも始まった平地ではもみがらの匂い。

こうしてたまに窓を開けて走ってみると、移りゆく季節の香りやその土地の匂いもダイレクトに感じ取れるのです。久しぶりに味わった往復4時間の一人旅。ささやかですが、私にとっては実に有意義な時間でした。