すし 半澤

半ちゃんのところに行きたいから、予約しててよ。あなたたちも一緒に~。

義母からそう仰せつかっていたのが、先週の初めぐらいでしたでしょうか。ん?あなたたちも一緒にということは?ゴチか?もちろんそうなるでしょう、とカミさん。え~ホント?間違いない、はず。

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イチかバチかとはこのことです。美味しいものを食べたいのは山々ですが、平穏な生活を脅かすような予定外の出費は実にイタいものです。ランチならまだいざ知らず、テーブルが回転しない寿司屋を夜に訪れるほどの身分ではなく、スポンサー無しになかなかのれんをくぐることが出来ないのは情けないところですが、とにかくゴチかワリか気になりつつも「すし半澤」へ。

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昨日でちょうど7周年だという「すし半澤」。東二番丁通り沿いの第一生命タワービルと旧中央警察署の間の路地を、一番町方面に西へ入って左側の路面に構える小じんまりした寿司店です。

店内はカウンターだけの10席。ランチはともかく、夜は予約が無ければ座ることが難しいのは、もちろん繁盛しているということに加えてこの狭さも要因の一つとなっているようです。

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寿司店に顔が広い義母のおかげで、こちらの親方も独立されるずいぶん前から存じ上げていました。一旦は寿司道を離れましたが、こちらのお店をご夫婦で開業されてから早7年。昔にくらべて幾分ふくよかになられた親方と女将さんは、その腕と人柄から多くのファンをつかんでいらっしゃるようです。穏やかで腰が低く、それでいて客人のことをよく憶えておられます。

さて、注文はスポンサーである義母の役目ですので、私たちはただニコニコして愛想を振りまいているほかありません。とりあえずお任せでつまみをお願いすることになったようですが、ある意味これが夜の寿司屋の醍醐味であります。私はサントリーのオールフリーで乾杯を。

お造り、とうもろこしの天ぷら、ふぐの白子、自家製さつま揚げ、めひかりの唐揚げ、にんにく揚げ、おつまみあなきゅう。左党にはたまらない絶品おつまみの数々ですが、右手でオールフリーを傾ける私にとっても至福の美味しさです。特に、とうもろこしの天ぷらの実に甘いこと。

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揚げものは女将さん、生ものは親方の仕事なのですが、さらにこちらの親方は、なんと寿司も握ります。どん辛納豆巻、そしてホッキ貝。もちろん他のお寿司もいただいたのですが、途中から私の隣に他のお客様がお見えになったので、カメラを取り出して撮影することは自粛したのであります。

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おそらく3年ぶりでお邪魔した「すし半澤」。そのことも憶えてくださっていた親方には頭が下がります。もちろん回転する寿司店よりは値が張りますが、決して高級店とは言えない明朗会計。せめて年に一度ぐらい、次回は私たちが義母をお連れしなければならないようです。ごちそうさまでした。

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