塩竈 すし哲 エスパル店

仙台駅に用事があるという義母を迎えに行ったのが12時過ぎ。もし時間があるのなら乗せていってくれないかと頼まれていたわけですが、運悪く時間が空いたので駅までクルマで送ることにしました。お昼は食べたの?と義母。いや、まだ。一人で仕事に出ている時には決まった時間に昼食を食べるわけでもなく、その日によっては食べないこともあるわけです。

それなら一緒に食べようか?ご馳走すっから。クルマに乗り込みながら義母がそう言いました。むむむ?ご馳走・・。実に良い響きです。自分の娘である私のカミさんと、二人だけで食事をしたという話しは聞いたことがありませんが、私と義母が二人で食事を共にするというのは珍しいことではありません。これが腰が軽い足軽ゆえの、お駄賃付き奉公なのです。

さて、寿司が食べたいという義母。日本における金融資産の多くは高齢者が保有しているということを何かで目にしたことがありますが、先日にご招待を受けた鎌先温泉の件といい、年金生活者の太っ腹ぶりには目を見張るものがあります。はたして私たちの数十年後はどうなることやら。それを考えると不安でなりませんが、美味しい食事の前には考えないことにしましょう。

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向かったのは、エスパルの地下1階にお店を構える「すし哲 エスパル店」。言わずと知れた塩竈の有名店ですが、義母も私も初めてです。てっきり仙台駅3階の「すし通り」に行くものと思っていたのですが、たまには違うお店で食べてみたいという義母の言うがまま。

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「塩竈 すし哲」と言えば、仙台圏内はおろか宮城県を代表する名店と言えそうですが、もちろん塩竈の本店にさえ行ったことがない私には、これが最初で最後のチャンスかもしれません。

しかし、こんな時に限ってデジカメを持ってきていないことに気づいてガックシ。そもそも、今日のお昼にこのようなものにありつけるとは思っておらず、一か八かスマホを取り出してパチリ。

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お店のお姉さんがお勧めする「タコのやわらか煮」に続き、「塩竈物語」と名付けられたにぎりのセットが登場。もちろん勝手に登場したわけではなく、義母がそれを頼んだわけですが、どちらかと言えば上ネタよりもイカやタコ、そして光り物が好きな私でも、この贅沢なにぎりセットには無言で舌鼓を打ってしまいます。なるほど。これが「塩竈 すし哲」の仕事なのです。

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3千円強だというこのセット。自分の財布から出すには大変な勇気が必要な金額ですが、これにお吸い物と食後のデザートが用意され、義母もすっかり満足の様子。特にデザートに出された自家製だというイチゴのシャーベットは濃厚な旨みたっぷりで侮れません。場所柄、おそらく観光客の皆さんも多いのでしょう。塩竈の名店の味が仙台駅でも味わえるわけです。

地元にいると、牛タンにせよ寿司にせよ有名店に足を運ぶ機会は少ないのですが、今回はスポンサーのおかげで貴重な経験ができました。引き続き、忠実な足軽に徹することにします。