カニカマ天うどん

どうやら、四国の香川県が「うどん県」に改名するそうです。いや、改名したいのだそうです。

例えば、郵便物に「うどん県高松市」や「うどん県丸亀市」と書いても届くようにして欲しいと、うどん県副知事である俳優の要潤氏が、郵便事業会社に要望したとか。しかし、結局のところ「冗談はいいかげんにしてくれ」のような主旨のことを、遠まわし且つ丁重に回答されたとのことです。

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なるほど「うどん県」ですか。となると、便乗して私たち東北の各県も考えないわけにはいきません。しかし、香川県の「うどん」のように県民誰しもが納得できる名産品となると、意外に難しいのかもしれません。例えば「りんご県」は実に分かりやすいのですが、八戸市民の皆さんからは「ん?」と待った!が入る可能性も。さて、私たちの宮城県はどうなのでしょう。

ささかま、牛たん、ササニシキなど、いろいろと思いつく名産品はありますが、こと県名にするとなるとやはり難しそうです。海の幸から山の幸、そして米も。これらの中から何か一つに絞るのは不可能に近く、むしろ宮城県は宮城県のままで良いのかもしれません。

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さて、意外にも単純な私は、「うどん県」に関する報道で要潤氏が讃岐うどんをすすっているのを見て、無性にうどんを食べたくなったのであります。そう言えば最近はまったく食べていなかったことに加え、最近の寒さも手伝ってさっそく足を運んだ丸亀製麺。そこで見つけた新たな一品が、カニカマ天です。う・・。カニカマか。正直なところ、大好物です。

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いったい誰が考案したのか、このカニカマ。私としては「オホーツク」とも呼ぶこのカニ風味のかまぼこ。まるでミルフィーユのように何層にも重ねられた細工がかもしだす食感と、ヘタなカニよりもカニっぽいその味。めったに本物のカニを口にする機会が無い私としては、このカニカマには絶大な信頼を寄せているのであります。困った時のカニカマ頼みです。

意外に大きめのカニカマの胴体には、まるで腹巻のような海苔が巻かれ、それが天ぷら仕立てとなっているとあっては、私の手が伸びないはずがありません。丸亀製麺殿、よくぞ考えてくださいましたね、このカニカマ天。これは自宅へお土産として買って帰りたいくらいです。

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280円の「かけ並」に110円のカニカマ天。合計390円のカニカマ天うどんは、カニカマ信者の私に新たな方向性を見せてくれたばかりでなく、一杯のうどんに至福の時をもたらしたのです。残念ながら「うどん県」まで出かけることはできませんが、うどんを思い出させてくれた副知事の要潤氏。丸亀製麺へカニカマ天うどんを食べに行くことはこれからも惜しみません。