子供の頃、親に連れられて仙台へ出てきた際によくご馳走になったのが、デパートの地下にあったジューススタンドの生ジュース。田舎町で生まれ育った私にとって、当時ジュースと言えば粉ジュースか頂きもののカルピスが定番で、本物の果実から作るジュースなど口にできるわけもなく、細かい氷でミキシングされた冷たい生ジュースはこの上ない楽しみでした。
あれから40年。ここ何年もデパートの地下で生ジュースをいただく機会は無くなりましたが、先々週の初売の日に藤崎の地下にあるジューススタンドで久々にオレンジジュースを飲んだのであります。現在でもこのコーナーは実に盛況で、母親から買ってもらったジュースを満面の笑みで飲んでいるお子様の姿に、おそらく昔の自分をだぶらせていたのかもしれません。
久々に美味しい生ジュースを飲んで思い出したのが「トロピカーナ」。たしか同じブランドで濃縮還元ではないストレートのジュースをラインナップしていたはず。思い立ったら試さずにはいられませんので、とあるスーパーマーケットで探してみるも、取り扱っていないのです。まさか廃盤？と思いながらも他のお店で探してみると、きちんとキレイに整列していました。
日本ではキリンビバレッジの商品として提供される「トロピカーナ ピュアプレミアム」。確か以前は１リットルパックだったような気がするのですが、現在は720mlと少し小ぶりになっているようです。価格も300円前後と100円前後で購入出来るものに比べれば少々高いのですが・・。
やっぱり、格段にうまい！これは文句ないでしょう。これ以上を求めるなら、オレンジを何個も買ってきて自宅のミキサーで作るしかありませんが、市販のジュースとしては特上のランク。ややもするとヘタなホテルの朝食で用意されるオレンジジュースより美味しいかもしれません。
スーパーマーケットで並んでいるのを見ると、他が安いだけにこの商品の割高感は否めないのですが、考えてみれば、720mlの容量がジューススタンドでいただく一杯の価格。これで美味しいストレートジュースが数杯も飲めるのであれば、決して贅沢とは言えないのでしょう。
