現在のところに住み始めてから約12年。生活に必要な大道具や小道具のほとんどが最初に買い揃えたモノですが、さすがに10年も超すと少しずつ様々な道具に不具合が出始めてくるようです。幸いにも大道具類は今のところ何とか支障もなく動いてくれているのですが、小道具の一部に支障が出てきました。しかも、あまり使わないものに限って。
これだけインターネットが普及し、連絡手段の多くが電子メールに取って代わっている昨今。はたしてファクスなど必要なのでしょうか。いっそのこと不具合をそのまま放置して、ファクスは最初から持っていませんでした風にスットボケ続けるというプランも考えたのですが、仕事上の都合もあってそれはいささか無謀というものです。もう観念するべきでしょう。
すでに2年ほど前から調子が良くなかった我が家のファクス機。もはや紙送りがほとんど機能せず、たまたま受信の場に居合わせた場合には1枚ずつ手で紙を突っ込み続けるという、半手動機のような状態でした。もちろん、可能な限りの分解清掃など何度か手は尽くしたのですが、どうもローラー自体が膨張しているような気配で、おそらく修理行き間違いなし。
結局のところ、今回は新調することで可決されたファクス機。これまでのように、紙が詰まるだのインクリボンが切れただのという煩わしさから開放されたいということで、的を絞ったのは受信した原稿を画面で見られるタイプです。そして選んだのがパナソニックのファクス機。
購入したのは、パナソニック製の「おたっくすKX-PW821DL」という製品。前機種のシャープ製品から約10年ぶりとは言え、昨今の機能向上にはまったく驚くばかりです。
絶対に欲しかった機能である、受信した原稿を画面で確認できることに加えて、その原稿に画面上で書き加えてからそのまま送信できたり、SDカードに受信データや通話記録を保存できたりと、まさに至れり尽くせりなのであります。
受信した原稿でプリントが必要なものは紙をセットしてから印刷するか、あるいは受信データが入ったSDカードをパソコンに移してからプリンターで印刷することも可能。また、パソコンで作成した文書をSDカード経由でそのままコレで送信することもできるようです。
今や正式な文書フォーマット類は電子メールに添付されることが多く、ファックスで送られた原稿を印刷してどこかに提出するという機会は減ってきているなか、これなら受信するたびに余計な紙を使わずに済みそうです。
ダイヤル部分も含めて、全面タッチパネルを採用したこの機種。幅や奥行きは前機種に比べて3分の2。体積はおそらく半分ぐらいではないでしょうか。
量販店ではどこも1万8千円ぐらいの提示価格でしたので、今回はネットで1万5千円弱で手に入れました。もちろんコードレスの子機が1台付いての価格ですから、考えてみれば、すでに充電池が弱っていた子機を新調し、さらに消耗品を必要としないファックス機を購入したと思えば、決して高い投資ではなかったように感じます。あとは長持ちしてくれることを祈るのみです。