ファクス機に続いての家電の小道具ネタ。今回登場するのはコーヒーメーカーであります。
以前にもブログで書いたことがあるのですが、実にコーヒーの飲みっぷりが良い我が家。一ヶ月に2kgのコーヒーを2人で飲み干します。そして、コーヒーを淹れる道具はここ何年ももっぱらコーヒーメーカーに頼っているわけですが、その寿命は決して長くはないのであります。
年に数回、我が家に国家元首クラスの来客があった際には、とっておきの「カリタ ドリップポット600S」という口細ポットでコーヒーを手淹れして差し上げるのですが、それ以外の日々はコーヒーメーカー任せ。しかし、必ずと言って良いほど壊れるのがガラスポット。これまで何個のポットを割ったでしょう。そのたびに、ポットだけ取り寄せたり安物の新品を購入したり。
つい最近まで使っていたコーヒーメーカーは比較的長く活躍していたものだったのですが、先月に誤ってガラスポットにヒビを入れてしまいました。相当に大きなヒビだったのですが、よく見るとヒビ自体が周回していません。なんだ、壊れるまで使えるじゃんかと、おそるおそる使っていたのです。
しかし、さすがにそのまま使い続けることは危険であろうという結論に達し、またガラスポットだけ取り寄せるか、あるいはこの際だから割れにくいコーヒーメーカーを新調してしまうかという選択となり、後者のプランが採用されたのです。実に何年ぶりのコーヒーメーカーでしょう。
家電調査委員として任命されている私は、ファクス機選びほどの真剣さは無いものの、だからと言ってどうでもよいというわけにもまいりません。家電量販店で現物を見たり、ネットでの評判を参考にしながら選んだのは、タイガー魔法瓶株式会社製の「ACW-A080」というコーヒーメーカーです。
今回は割れにくい、いや、まず割れないであろう真空ステンレスのサーバー。つまり魔法瓶がポットとなっているコーヒーメーカーを探していたので魔法瓶会社の製品に決めた、というわけでもなく、この製品の容量や品質がもっとも我が家のニーズに合っていると考えたのです。
すでに生産は終了して、ニューモデルへ切り替わっている製品のようでしたが、新製品よりはるかに安く手に入れられるこちらで十分という判断。ポイント10倍に釣られて楽天で購入した価格は6,200円。届いてみたら、製造年は2011年ということで何となく安心したのです。
結果、仕事ぶりは期待以上のものでした。抽出温度も想像以上で十分に熱く、保温プレートではなく魔法瓶のステンレスサーバー自体が保温するので、すぐに煮詰まることもありません。スイッチも抽出後に自動で切れるので消し忘れもなく、多少の節電にも一役買っているようです。
説明書には「時間が経っても淹れたての風味と香りが楽しめる」とありますが、さすがにこれは言い過ぎでしょう。厳密に言えば、コーヒーの淹れたての風味と香りは、どんな方法で淹れようが最初の一杯目だけです。しかし、おかわり分は魔法瓶に入ったままですので、これまでのヒーター保温に比べればはるかに美味しい二杯目であることは間違いありません。1リットルというサーバーの容量は飲みっぷりが良い我が家でも十分すぎる大きさで、大勢の来客でも対応可能なのは吉です。