今年も無事に開催された定禅寺ストリートジャズフェスティバル。もちろん、両日とも出掛けてまいりました。とは言え、昨年に比べれば積極的に動きまわって写真を撮ることもせずに、どちらかと言えば観賞することと、飲み食いすることに専念したと言えるかもしれません。
というのも、今回は福島県の大熊町から仙台へ移住してきている姪のちびっ子も一緒に連れ出したからです。今では仙台が楽しいと言えるようにまでなった、小学3年生の彼。例によってボール遊びやゲーム機が大好きなようですが、なんとか少しでも音楽に目覚めてくれないだろうかという思惑もあったのです。はたして、彼は音楽を少し好きになってくれるでしょうか。
10日、11日の両日とも、仙台市だけではなく、宮城県には県外からも実に多くの人たちが集まってくださったと言えそうです。私たちにとっては大きな節目の日に開催された今年のジャズフェス。Kスタにも多くの観客が集まり、また利府でも桑田佳祐氏が多くの人たちの前に立ってくださいました。一方では、県内各所で開かれた震災から半年での合同慰霊祭。
実はこのような日に、自分の頭を空にして心底楽しもうという気分に少しだけブレーキがかかっていたのも事実ですが、実際には今回のジャズフェスにも被災地から多くの皆さんが出演されていることや、全国からもプロやアマ問わず多くのミュージシャンが応援の意味も含めて集まってくださったことに感謝しつつ、やはり音楽の底ヂカラを感じ取るることにしたのです。
例年通り各ステージで様々なジャンルの音楽が奏でられるなか、今年は定禅寺ストリートジャズフェスティバルの基本に立ち返り、ジャズに耳を傾ける時間が多かったような気がします。
このジャズフェスを最初に始めた方々が、どういう想いでこの音楽祭を立ち上げたのか、そして、それはどういう想いを持った多くの人たちでここまで続けてこられたのかを考えながら。
多くのミュージシャンによって、素晴らしい音楽で満ち溢れた杜の都の2日間。毎年のことですが、実行委員の皆さんやスポンサーの皆さん、そして多くのボランティアの皆さんにも、心から感謝しなければなりません。何よりも、チカラを与えてくださった音楽家の皆さんへ、幸あれ。