ほとんどの工業製品を購入すると必ず付けられる保証。家電製品はもちろん、デジタル機器やクルマまで。ある一定期間内に通常の使用方法によって故障した場合には、無償で修理するか新品と交換してくれるという制度です。考えてみれば実にありがたい制度ですが、これまでパソコンで一度だけ経験したものの、めったに故障と遭遇したことがありませんでした。しかしこの2ヶ月で、この保証制度を利用させていただく機会が2度ほど訪れたのであります。
6月の中旬頃のことです。パソコンで仕事用の文書を打っていたところ、突然キーボードが反応しなくなりました。は?マウスは動くもののキーボードはうんともすんとも言いません。マジすか? 乾電池を入れ直したり、ワイヤレスレシーバーのUSBポートを差し替えても同じ。
リセットボタンを探すも、それらしいモノもありません。むむむ・・。念のためにパソコンを再起動しましたが、ここでゲームオーバー。アカウントのパスワードが打てず、先に進めなくなったわけです。なるほど、そうでしたね。どれどれ、取扱説明書でも探してみるとしましょうか。
いざとなると探しものは見つからないのが常です。もう面倒なのでサブのノートPCを立ち上げてメーカーのホームページから取扱説明書を見るも、リセットらしき文言は見つかりません。いよいよここでお手上げです。メーカーのサポートに電話を掛け、リセットはできますか?と。
大変申し訳ございません。リセットはできませんので、おそらく故障かと。保証期間内であれば、交換させていただきますが。いやいや、そんな大袈裟なハナシではなく、なんとか直る方法はありませんか?・・などのやり取りの末、確か今年の1月に購入した旨を伝えると、保証書かそれを証明するものはお持ちですか?と。ほいじゃぁ、本気で探してみます。
すると10分後にメーカーから電話があり、本日にすぐ交換品を発送いたしますと。は?保証書がまだ見つかりません。いや、購入された時のメールが残っていれば、印刷して返送品に添付していただければ、それで結構です。ご迷惑をお掛けしてまことに申し訳ございませんでした、と。
結局、その24時間後には新しいキーボードが私の手元に届いたという事実。まったく恐れ入る素晴らしい対応と言わざるを得ません。1月にネットで購入し、購入した店名を憶えていたのでそれを伝えたのですが、もしかしたらそちらで履歴を確認したのかどうか。いずれにしても、ユーザーの言うことを信用して真摯に対応してくれたことは、実に見事と言うべきです。
個人的に、不具合が出たことに対して腹を立てることはまずありませんが、それを出した側の責任の所在については、愕然とすることがあるかもしれません。各メーカーの用意する製品の信頼性はもちろんですが、きっちりとした責任感を感じさせてくれるメーカーと付き合いたいものです。
そしてもう一つはおまけ。故障というわけではないのですが、1年の保証期間が終わる前にやっておきたかったことです。昨年の8月に手に入れたデジタル一眼レフカメラですが、本体内部の清掃を実施してもらうことにしたのです。自宅まで引き取りにきてくれて完了後にまた届けてくれるサービスは1,050円の有料ですが、内部の清掃は保証期間内であれば無料。
確認したところ、約1年でまだ6,600ショット程度。とは言え、屋外でも多用したせいで埃はずいぶん入り込んでいたようです。ありがたい保証制度による内部の清掃と点検で、すっかりキレイになって戻ってきたペンタ君。これからもなんとか健康で頑張ってもらいたいものです。