ファミマのうな重

本日は「土用の丑の日」。7月21日の「一の丑」に続いて本日の8月2日は「二の丑」なのだそうですが、先月の時のようなテレビでの報道や、スーパーマーケットやうなぎ料理店などでの大騒ぎもほとんど無く、実に意外なほど、まことに静かな「丑の日」を迎えたのであります。

確か6月のある日、近所のファミマのオーナーからご案内いただいた予約制の「うな重」。今年もよろしくお願いしま~す♪との軽いノリに、はいはい、うなぎは今年も食べたいのでござ~る♪と一層軽いノリで予約を入れていたのです。7月の21日は給料日前だから、やはり8月2日にしておこうという短絡的な考えで、しかも8月なんてまだまだ先のことだし・・などと。

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月日が経つのは早いもので、いよいよファミマ謹製うな重を受け取る日がやってまいりました。夕方近くにお店へ伺うと、「あ、よかった~忘れてるんじゃないかと思って」とオーナー夫人。

確かに予約したのはずいぶん前ですが、週に何度も顔を出している私がもしこの「うな重」をバックレたら、もう二度と出入りできないじゃないですか。そうよね、出入り禁止よね、と。

まったく、どちらがお客様か分からなくなりますが、まぁ、ご近所付き合いということなのです。

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ちなみに今年の「ファミマのうな重」は、お財布にまったく優しくない、いや実に厳しいと言ってもよいでしょう。少し見栄を張ってやすやすと予約したものの、本日受け取りにいったものは「鹿児島産4分の3尾」1,380円と、同じく「鹿児島産1尾」が1,680円。さらに「鹿児島産1.5尾」1,980円というラインアップもありましたが、さすがにこれはマジで食べきれません。

やれやれ・・。コンビニの持ち帰り弁当でこれほどの高額商品を購入するのは、おそらく最初で最後になりそうですが、「国産うなぎ」であることを考えれば致し方ない価格なのでしょうか。しかも、いつも大変お世話になっているファミマ。地域のコミュニティーも大切なのであります。

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などとグダグダ考えながら自宅へ帰ると、実家の父親から突然電話が。どうやら、裏の畑で採れた枝豆をこれから届けたいと。いやいや今日はもう遅いから、明日にでも取りに行くよと言うと、今日の採れたてを今日中に茹でたほうが絶対に美味しいので、これから届けるからと。

是非はどうであれ、お年寄りのガンコな決断は尊重するのが「吉」ですので、それじゃぁくれぐれも気を付けておいでください。そして約1時間後に、わざわざ実家から仙台まで来てくれた父。ほらほら、「うな重」を用意しておいたから、せっかくなので夕食を食べていってくださいな。

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いつもは遠慮して帰る父ですが、今日に限って上がりこんだのは、なにも「うな重」に目がくらんだわけではなく、おそらく午後から精を出した畑仕事で疲れた身体を休めるためだったのでしょう。すぐに採れたての枝豆とトウモロコシを茹でて、メインはもちろん「ファミマのうな重」。

4分の3尾のお重を父に、1尾のお重を私とカミさんで。鹿児島産は、正直なところ静岡産や台湾産と食べ比べても私のバカ舌では分かりませんが、少なくとも今年になって食べたなかでは一番の美味しさだったことは間違いありません。ふと見ると、父も旨い旨いとパクついています。今年のファミマのうな重。偶然にもこうして3人で食べられたことがなによりでした。

これでカラダにスタミナが付くのかどうか。できれば財布にもスタミナを付けたいところです。