バリウムパーティ

年に一度ほど開催される「バリウムパーティ」。先月末に招待状が届いていたので、今年もさっそく参加してまいりました。本来は先週の開催日に参加する予定だったのですが、なかなか都合が合わずにズルズルと。この際、今年はバックれてしまおうかとも考えたのですが、この歳になると家族からの参加要請が年々強力になってくるのであります。絶対に行けよと。

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今年のパーティ会場は、青葉区上杉にある宮城県対がん協会がん検診センター。例年は市民センターなどの公共施設にリムジンがやってきての開催なのですが、今年はなぜかこちらが会場です。おそらく、震災の影響で実施時期が遅れたことに加えて、主役のリムジンは仙台市以外の自治体へ優先的に出動しているのかもしれず、私としては初めての会場。

さて、ここ仙台・宮城は「がん集団検診発祥の地」だそうです。検診用装置の開発から、その装置を搭載した車両化までを成功させ、待っていてもなかなか来てくれない人たちのところへ「山に向かって歩こう」という精神のもと、県内各地へと検診バスを走らせたのだとか。なんとこれは昭和35年のことだそうで、このやり方は「宮城方式」と呼ばれ、日本はもちろんのこと世界的にも注目を浴びることとなったそうです。

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さて、一年ぶりのパーティですが、会場ではバリウムパーティや胃カメラパーティなど、開催場所が細かく別れています。私が訪れたのは9時半頃でしたが、そろそろバリウムパーティは終宴を迎えようという雰囲気。さっそく用意された専用のコスチュームに着替えると、白いドレスに身を包んだ驚くほどキレイなコンパニオンから差し出される粉末ソーダとバリウムカクテル。空きっ腹にもかかわらず、乾杯も無しで一気飲みするとすぐホロ酔い気分。

その後はご存知の通り、宇宙遊泳の模擬体験というアトラクションを楽しんで、あっという間にパーティは宴もたけなわ。名残り惜しくパーティ会場を後にしたわけですが、実は午後にレントゲンパーティにも行ってしまおうという計画。一度帰宅して遅い朝食を取ったあとに、さっそくトイレを2往復ほど。午後になり、隣町の市民センターへ久々の自転車で出動です。

行く前は実におっくうなのですが、決めてしまえば365分の1日を頑張って過ごすだけ。それが自分の身体へ対しての責任なのかもしれません。無事に胸部レントゲンパーティを終えた後、せっかく久々に自転車で出動したので、ついでにこのままチョッと街をのぞいてみようと。

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夏の日差しは容赦ないのですが、風を切って走ると意外にも心地良さを感じるのです。バリウムパーティとレントゲンパーティが続いた今日、遅い昼食は立食パーティとばかりに「そばの神田」で冷しなっとうそばを。おそらく私は今日だけで数ミリシートベルトの放射線を浴びたのでしょうが、それよりも心配だったのは、腹部に抱えたバリウム爆弾なのでした。