缶無料

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「缶詰」の歴史はどれほどなのでしょうか。モノゴコロがついた頃には、「缶詰」を開けることと「かつお節」を削ることが、子供の私に課せられたお手伝いの一つだったと遠く記憶しています。

特に「フルーツみつ豆」という缶詰がたまに有りつけるデザートの定番で、シロップ漬けのミカンやサクランボが実に楽しみたっだのですが、主役であったはずの豆は嫌いだったのです。

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カミさんがどこからか仕入れてきた缶詰たち。なんと、3缶買うと1缶が無料だというからつい手が伸びた、というまさに缶無料なハナシなのですが、まぁ腐るものでもないですし、よろしいんじゃないでしょうか。そう言えば、今や「缶切り」を使って開ける缶詰はほとんど目にしなくなりました。これはこれで実に便利なのですが、缶切り小僧の腕は少し衰えてしまうのです。

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さて、ついでに缶詰の整理をしていたところ、なにやら見慣れないモノが出てきました。一つには「GOOSE LIVER」と書いてあります。ん?ガチョウの肝?わぉ!フォアグラです。

そしてもう一つには「REINDEER MEAT」と。あ・・赤鼻の・・トナカイ。これまたビックリ。

フォアグラの缶詰にはハンガリー、そしてトナカイ肉の缶詰にはフィンランドの文字が見えますので、おそらくこれは、父が退職後間もない頃に亡き母と旅行へ行き、どこか海外の空港で仕入れたものでしょう。そう言えばお土産でもらったような記憶もあるのですが定かではなく・・。

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フォアグラ缶の賞味期限らしき表示を見たら、2001年6月。どんだけ熟成させんだよっ!缶詰は腐るもんでもないし・・などと思いながら、もったいなくて手を付けなかったのでしょうが、長期保存にもほどがあるハナシです。缶詰が永遠に腐るはずはないと思ったのでしょうか。

くしくも、なんと本日は父の83回目の誕生記念日。一足先に昨日には表敬訪問を済ませましたが、こうしてふと親の想いの品を発見すると、あらためて感無量なのであります。しかし、この缶詰はどうしましょう。永遠に開けないか、母との想い出の品として父に返却するか・・。