先月に京都旅行をしてきたカミさんが、すっかりその虜になってしまったらしく、また早く行きたいと騒いでいるのです。確かに京都は見どころ満載で、風情溢れる魅力的な街なのでしょう。しかし何がそんなに良かったのか聞いてみると、とにかく素晴らしいお寺が数多い事なのだと。
むむむ?それなら「灯台下暗し」じゃないでしょうか。実は仙台にも素晴らしい神社仏閣が多く、特に新寺や青葉町、北山や柏木あたりは、もしかしたら京都と同じくらいの密集地域では?
先日そんな会話を交わしたことを思い出し、「北山五山」と呼ばれるお寺群の一つ、今が旬の「資福寺」まで涼みに行ってきたのであります。今日のような暑さのなか、まさに避暑地です。
個人的に「資福寺」が強く記憶に残っているのは、1987年にNHK大河ドラマで放映された「独眼竜政宗」に何度か登場したからです。大滝秀治氏が演じた名僧「虎哉和尚」が、幼少の頃の伊達政宗(梵天丸)の師であり、山形県高畠町にあった資福寺の住職だったのであります。
その後、伊達家が岩出山、仙台へと移るに従い、このお寺も最終的にここ北山の地で当主をお守りする命を与えられたのでしょう。昔はお殿様に従ってお寺が動いたというのが驚きです。
耳の近くでウグイスの鳴き声も聞かれる、ここ北山の森。この地で1600年から続くといわれる資福寺はあじさい寺とも呼ばれ、6月から7月には多くの人が訪れる事でも知られています。
今日の暑さもなんのその。多くの緑が日差しを和らげ、風も涼しく実に心地良いのです。狭い入り口に惑わず、道なりに進むと本堂の裏に駐車場も備えています。是非、この季節に。