三居沢不動尊の滝

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「立春」の今日、仙台の最低気温は氷点下6度だったそうで、築館ではなんと氷点下13度を記録したということです。確か先週でしたでしょうか、最高気温が10度を超えて、そろそろタイヤを交換してしまおうかとも考えたのですが、今日のような寒さを体験すると冗談じゃありません。

やはり寒さのピークは2月なのでしょうか。年々暖冬気味だということを耳にしますが、寒気団は次々と押し寄せ、なんのなんの冬将軍様はそう簡単に私たちを楽にはさせてくれないようです。

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ご存知の方も多いのでしょうが、以前に記事にした三居沢発電所の隣に「三居沢不動尊」があります。実はあの時に、滝の周りを一人で清掃されているご年輩の男性がおられ、その方からいろいろな話しを伺うことができたのです。ご自身はここが好きで、ほとんどボランティアに近い状況で清掃に来られていることや、この不動尊自体が在仙企業の寄付で成り立っていることなど。

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その中で、この滝は厳冬だと凍ることもあるんだよおっしゃっていたのですが、にわかには信じられなかったのです。なにせその時は結構な水が流れ落ちている立派な滝だったからです。

そのことを今日の寒さで思い出し、さっそく立ち寄ってみた結果がこのとおり。太陽が低いこの季節、東向きの壁になっているこの滝に、太陽の光が差す時間は極端に短いのでしょう。その結果、少しずつ滝の水が凍り始め、今ではこんなに巨大な氷になってしまったようです。

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滝下に佇む不動明王像もすっかり氷を被ってしまい、実に寒そうでいらっしゃるのですが、これもすべて自然の成す力として見事な冬の景色を表現しているように見えます。さて、いつまでこの自然の芸術を見ることができるのか。いつもながら、ゴミ一つ無いこの状態はきっとあの方のおかげです。