ちどりめんの千鳥めん

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3年ほど前に教えてもらったラーメン屋さんで、近くに行った際には食べに伺う「ちどりめん」。お店があるのは柴田町船岡の郊外で、ちょうど陸上自衛隊船岡駐屯地の前あたりに位置するという、おそらく知っている人以外はなかなか訪れないだろうという立地ですが、確実に繁盛店です。

仙台の「千鳥屋製麺所」と何らかの関係があるのか、あるいは麺だけを仕入れているのか詳しいところは知りませんが、のれんには紛れも無く「ちどりや」のロゴマークも掲げられています。

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失礼ながら、この場所でも実に多くの人たちが次から次へと来店します。おそらく地元の人と思われる家族連れから営業中と思われる会社員まで、これはあくまでも様子を見ていての推測ですが、来店する方々の9割以上はリピーターと思われ、メニューを見ずに注文します。営業時間は11時から15時までの昼のみという潔さで、これも珍しいことなのかもしれません。

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このお店を初めて教えてもらった人からは、とにかく「あんかけ」が美味しいから試してごらんというほど、ある意味あんかけ系には自信があるようで、確かにほとんどの人が注文しています。看板メニューの「千鳥めん」や「五目あんかけラーメン」が代表的なもので、「仙台五目あんかけ協議会」所属員の私としても、もちろんこのお店を黙って見過ごすわけにはまいりません。

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意外にコシのある細麺にたっぷりと盛られたあんかけは、一つの特徴として「あん」の分量が他店よりも多めだと言えるのかもしれません。そのせいか、最初は「あん」と「スープ」の境界が分かるのですが、食べ進むにつれて全体的が「とろみ」のあるスープに変化していくのです。

そのおかげで、もちろん最初から熱々ですがそれが長時間続きますので、これからの季節にはどうにも恋しくなってしまう一品となるのですが、猫舌の方には熾烈な戦いとなりそうです。

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最初の「千鳥めん」はご覧のとおり、もやしやニラ、たけのこやニンジンなどをピリ辛のあんで仕上げられています。何となく豆板醤の香りもするのですが、ただの唐辛子かもしれません。

次の「五目あんかけラーメン」は、ほんのり甘めのあんとごま油の香りが率直に美味しいと感じてしまう味わいですが、これには醤油味のほかに塩味も用意されているので、機会があれば是非とも試してみたいのです。

その土地で多くの人たちに支持される食堂はあるもので、一日集中4時間営業のこちら「ちどりめん」もそのようなお店の一つでしょう。この冬、やけど覚悟でまた伺うことになりそうです。