決してアウトドア派というわけではないのですが、かと言ってインドア派でもない現在の自分。しかし、天気が良い日に家の中にいると何となく外に出ないともったいないじゃないかと思ってしまい、どこか無理やり行き先を探してしまったりするのであります。休んでいればいいのに。
おぉ、そうだ! 最近めっきり鳴子の湯に浸かっていませんね。そう言えば身体も温泉切れだと叫んでいるような気がします。そうかそうか、体調がスッキリしなかったのは温泉切れです。
時刻はすでに13時半をまわっていますが、ひと風呂浴びてくるには十分でしょう。鳴子でどこの湯に浸かるかは運転しながら考えるとして、さっそく国道を北へクルマを走らせたのでした。
鳴子へ行く際にはここに寄らずにはいられません。岩出山の国道47号線沿いに位置するご存知「あ・ら・伊達な道の駅」ですが、こちらはいつ訪れても常に混雑しています。ある意味、それだけ生活者に受け入れられる品揃えとサービスを提供している結果の繁盛と言えるでしょう。
地元の農産物やお土産はもちろん、だんごやお餅、そしてどういう経緯かは知りませんが、札幌の「ロイズ」も確かオープン当初から取り扱っており、ロイズのコーナーは常にレジ待ちが出ているほどの人気で、確かに札幌に行かずとも豊富なロイズ商品が手に入るのは貴重です。
建物前の駐車場はいっぱいで裏に回されましたが、こちらに駐車場があったこと自体知りませんでした。連休ということもあり、それだけ多くのクルマが立ち寄っていたのでしょう。さて、時間はありませんので、少しの買い物を済ませてから「きのこ汁」と「バーベキュー串」で小腹を補給。
さてさて、どこのお湯に浸かりましょうか。私は熱くてガツン!とくるお湯も好きなので、近いところで川渡温泉共同浴場か馬場温泉を提案したのですが却下。東鳴子のアブラ系も却下、ということは、わかりました。この際一番奥に行ってしまいましょう。久々のにゅるにゅる系。
中山平温泉と言えば「うなぎ湯」とも称されるにゅるにゅるとしたお湯が特徴の一つです。ずいぶん以前に「琢秀」でこのお湯を味わって以来、一時期はにゅるにゅる系の虜になってしまい、今は休業中の「丸進別館」や七ヶ宿の「天使ランド」、山形は新庄の奥地にたたずむ「羽根沢温泉」などを踏破したのですが、なんと言ってもお気軽ににゅるにゅるを味わえるのが、おそらくここ中山平でもっとも新しい温泉施設だと思われる、共同浴場「しんとろの湯」なのであります。
ちなみにこの施設が出来る以前は、ちょうど斜め向いにある「レストハウス星沼」というドライブインが常用でした。食事をしなくとも300円を払えばお風呂を借りることができ、お手軽ににゅるにゅる系を味わうことができるのですが、少々ひなびており、女性受けは良くなかったのです。
さて「しんとろの湯」。もともとお風呂を持たない地元の住民用に新設されたということですが、外来者も420円で入浴可能なのはご存知の通りです。そして、にゅるにゅるは健在でした。
なんなのでしょう、この感覚は。特に手のひらや足の裏など角質の厚そうな部分でのにゅるにゅる感はハンパなく、まさに地中から湧いてくる自然の美容液のような感じなのです。
休日ということと、ちょうど地元の方々が入浴に訪れる夕方の時間が近づいたせいか、どんどん混雑してきたようでしたが、久々の中山平の美容液の湯をしっとりと味わうことができました。
しかしやっぱり「鳴子」は凄い。五つの温泉郷を含めると、この鳴子温泉郷にはいったいいくつの源泉があるのでしょうか。しかもそれぞれ泉質の異なる源泉が。ここは「宮城の鳴子」と言うよりも「日本の鳴子」、いや「世界に誇れる鳴子」と言っても良いのかもしれません。