仙台市内の黄葉

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鳴子峡や秋保、作並あたりでは紅葉が見ごろのようですが、仙台市内でもこの季節に街を通りながらふと眺めてみると、少しずつ確実に秋の色が多くなってきていることに気が付きます。

市街地においてはおそらく公的な楓がほとんどありませんので、残念ながら紅色を見ることはできませんが、例外的に「勝山公園」の見事な紅葉は毎年私たちの目を楽しませてくれます。

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さて、仙台市の木といえばご存知のとおり「ケヤキ」で、定禅寺通りは言うに及ばず青葉通りも見事なケヤキ並木の通りとして知れ渡っていますが、実は「銀杏」の木も非常に多いようです。

なにげに気になったので今日確認してみたところ、特に「広瀬通り」はなんと駅前のアエルから西公園前の立町小学校まで、すべて銀杏並木なのですが、これが紅葉ならぬ黄葉をもたらすわけです。

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例年ですと11月中旬頃から12月初旬頃まででしょうか、銀杏並木の通りは黄葉で埋め尽くされ、葉が落ちる前の銀杏が今年に残された最後の役割を演じているようにも見えるのです。今日の様子ではまだまだ緑の葉を保ったままで、これを見る限りではもうすぐ11月になろうとは到底思えないのですが、日の当たり具合によっては少しずつ黄色を帯びてきている木々も。

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何と言っても仙台市内の銀杏並木で圧巻なのが愛宕上杉通りで、広瀬通りから上杉山中学校までずいぶんと長い区間に渡って銀杏を見ることができます。この時期は落ちたギンナンがクルマに潰されて少々臭い日もあるのですが、これもある意味仙台の風物詩なのかもしれません。そう言えば毎年現れる「銀杏拾いおばさん」の姿を、今年はまだ目にしていません。

この愛宕上杉通りのホテル法華クラブからNHK前あたりまでで、運が良ければ目にすることが出来る光景があります。私は個人的に毎年楽しみで、それを見るためだけにこの通りを何回も通ったりしてしまうのですが、それは見事な銀杏の黄葉が道路をすべて埋め尽くし、あたかも黄金色のじゅうたんの上をクルマが音も立てずに走るという、夢心地の瞬間であります。

こればかりは落葉の量や風の具合、市で行う清掃のタイミングなど、すべての条件がうまく整わないと体験することができず、2~3年に一度あるかないかです。さて、はたして今年はいつ頃に「黄金色のじゅうたん」が現れるのでしょうか。

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