宮交パーキングの記憶

このクルマ社会において「駐車場」は無くてはならない存在であることは間違いありません。仙台市中心部でも古くから貸しビルと一緒に駐車場を経営してきた企業も少なくないようで、旧佐々重パーキングやブラザーパーキング、志ら梅パーキングなどは老舗組と言えるでしょう。

はたして今はどこの駐車場が人気なのでしょう。土日ともなると芭蕉の辻にある藤崎契約駐車場や二番丁の三越駐車場は相変わらず混んでいるようですし、中央のカウベルパーキングや日乃出620駐車場、またエンタツパーキングにクルマが集まっているのもよく見かけます。また国分町のお散歩には、千松島パーキングや瀬戸勝パーキングが今も人気なのでしょうか。

そのなか、駅前広瀬通りで永い間多くのクルマを受け入れてきた「宮交パーキング」が無くなってからしばらく経ちますが、その跡地に堂々たるビルが11月の完成をむかえようとしています。

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以前はこの「宮交パーキング」へクルマを駐車すると、裏口から出てゲームセンターを縦断して名掛丁へ出て、さらにジャンジャン横丁を通り抜けてビブレ(現:さくら野)の裏口から店内へ入り、そして店内を通って青葉通りに出るというのが一種の徒歩ルートだったように思います。今よりも少し暗くて少し汚かった昔の名掛丁が、今はなんとなく懐かしく思えるのです。

確かに老朽化が否めなかった「宮交パーキング」はその役割を終え、「東京建物仙台ビル」という名で20建てのビルに代わりますが、これまでの高速バスのターミナルは計画的に組み入れられるようで、おそらく広瀬通りからビルの敷地に入り込むターミナル用のスペースを用意するのでしょう。これによって高速バスによる近隣の渋滞は多少解消されるのかもしれません。

また、ペデストリアンデッキがアエル2階からこのビルに延長される予定だそうで、もし実現されれば仙台駅から信号無しで広瀬通りに出ることが可能となり、人の流れも少し変わりそうです。

すぐ近くのホテルJALシティ近辺でもビルやマンションが完成しそうな勢いです。アエルやアジュール仙台を皮切りにどんどん高層化する駅前ビル群。X橋も含め東口の開発もこれからまだまだ続きそうですから、はたして10年後はどのような景観を見せてくれるのでしょうか。

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