エビアンの珈琲

昨日の午後に所用があり街へ。汗をかくほどの陽気のなかで歩き回ったせいか喉が渇き、それじゃドトールで休憩でもということになったのですが、おや?チョッとまってくだされ。久々にお隣りではいかがでしょうと「エビアン」に決定。ここははたして何年ぶりの入店でしょうか。

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今もなお「喫茶店」という呼び方がふさわしい「エビアン」ですが、ご存知のとおり仙台では老舗喫茶店の一つで、昭和30年代初めの開業だそうですから驚きです。サンモールやエスパルのお店は「服部コーヒー」の直営ですが、ここ一番町四丁目のお店(三越付近)は同じロゴでも別資本のようで、おそらく何らかの関係はあるのでしょう。ちなみにこちらは創業40年だそう。

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こういった昔の喫茶店然としたお店は久々ですが、なかなか良いものです。店内も茶系のインテリアで統一され、ゆっくりと落ち着いて時を過ごす、まさに「珈琲店」といった雰囲気。明朝体により大きく掲げられた「お会計」のボードが、時間を止めているようにも見えました。

ペーパーフィルターで一杯ずつ淹れられるコーヒーは、出された瞬間に少し薄めかなと思いましたが飲んで見るとしっかり風味が感じられ、おそらく焙煎が少し浅めなのかもしれません。当たり前のことですが、着席のまま注文できてコーヒーを席まで運んできてくれて、飲み終わったカップも自分で下げる必要はありませんので、これなら400円でもまったく文句はありません。

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このお店は三越も近いせいか比較的年齢層の高い利用客が多く、おそらく昔から利用されている方々も少なくないのでしょう。いやいや、なにやら客観的な物言いですが、この私もどちらかと言えば「比較的年齢層の高い」ゾーンに入っていることを、うっかり忘れていたようです。

コーヒーという飲み物を口にするだけではない何か付加価値を求める場合において、このような昔からの喫茶店も選択肢の一つとして、今後とも存在価値を見い出していきたいものです。

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