中国海鮮料理北園の絶品ヒレ肉のスブタ

突然ですが、ここで問題です。

日本の太平洋側において、季節が秋から冬へと変わる時期に初めて吹く北寄りの強い風のことを何と呼ぶでしょうか。次の5つのうちから選びなさい。

1.木枯らし1号

2.パーマン2号

3.サンダーバード3号

4.国道4号

5.ミセス19号

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先々週のことです。仕事で石巻まで行ったついでに、なにか美味しいお昼ごはんを食べて帰ろうと思いつきました。そう言えば、今年はまだ食べていないあれあれ。はらこ飯であります。

はらこ飯と言えば宮城県内ではもちろん亘理町が有名ですが、おそらく石巻にもあるに違いない。なにせ魚系なわけですから、石巻で食べられないはずはないだろう。そう踏んだ私は、さっそくグーグル先生にお聞きしてみたところ、やはり何軒かが出てきました。よし!行ってみよ~!はらこめし!

しかしながら、石巻はらこ飯組合は新参者にそう甘くはありませんでした。1軒目はタッチの差でマイクロバスから団体様がご到着。マジか。念のために店内を覗いてみると、満席のうえに先ほどご到着された20名ほどの団体様が着席寸前。この様子だと私のはらこ飯が出てくるのは明日になりそう。

よ~し!気を取り直して2軒目に行ってみよ~!もはや、はらこ飯を食わずして絶対に帰りませんからね!の勢いです。そしてやがて2軒目に到着すれば、駐車場が満車状態。がぴょ~ん。

さすがにここでゲームオーバー。だみだこりゃ。いかりや長介氏ばりに心の中でそうつぶやいた私は、しかたなく隣の中華料理店に入ることに。比較的大きな中華料理店で、迎えてくださった若い店員さんは制服姿。もちろん初めてでしたが、何となく老舗の雰囲気が漂うようなお店なのです。

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豊富なランチメニューから選んだのは、久々のスブタセット。実は他にも美味しそうなメニューが並んでいたのですが、自他ともに認めるスブターの私は、定期的に酢豚を摂取しないと夢にまで出てくるようになってしまいます。この時点で先ほどまで叫んでいた「はらこ飯」はすでに頭に無し。

やがて運ばれてきたスブタセット。おぉ~!実に美味しそうです。どれどれ。さっそく肉から行ってみましょう。肉から。はふはふ。あっつ・・。カリッさくっ・・。むむむ?異常に柔らかい肉です。

よくテレビのグルメリポートなどで、パクついたはいいが噛みきれなくて丸ごと一口でやっつけているような図が散見されますが、この肉はどこからでもサックサク。なんだこれ?私のバカ舌では風味で肉の部位を判定することは不可能ですが、食感と断面の繊維感はヒレ肉か?もしかしてヒレ肉?

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とても美味しくいただきました。衣のカリッと感と肉の柔らかさ。さらに野菜のシャキシャキ感とのコントラスト。甘酢も好みの味付けで、皿まで舐めようかという勢い。この肉はヒレ肉ですか?お膳を下げに来たお姉さんにお聞きしてみたところ、はい、スブタはヒレ肉です。とワンダホーな答え。

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ランチセットでサービスされる食後のコーヒーを飲みながらグランドメニューを見てみると、そこには一品料理としての「ヒレ肉のスブタ」が載っていました。な~るほど。このお店はスブタにヒレ肉を使うわけですね。それをランチメニューでも守っておられるということのようです。

おそらく、生まれて初めて食したヒレ肉のスブタ。これでスブターとしてのバージョンが少しだけアップしたような気がしました。ところで、石巻の「はらこ飯」はどうなったんだい?酢豚オヤジよ。