中華料理酔拳 ニラレバ定食

はたして「ニラレバ」なのか「レバニラ」なのか、この議論は果てしなく続くのでしょう。バカボンのパパは「レバニラ」だと言い張っていましたが、中国語の語順では「ニラレバ」が正しいのだそうです。国語的に、前に来るものが修飾語だとすれば、後のものがメイン食材と言えます。つまり「ニラ入りのレバー」なのか「レバー入りのニラ」なのかということでしょう。う~ん・・まぁ、どっちでもいっか。

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そういう意味で、ここ「酔拳」の一品はメニューの表記通りに「ニラレバ定食」と言えそうです。まさに「ニラ入りのレバー炒め定食」。ニラは本数を数えられそうな彩り程度で、モヤシと共に炒められた主役のレバーがふんだんに投入されています。その主役は事前にチョッとだけ片栗粉がまぶされていることで、ツルッとした食感を持ちながらも甘めの醤油ダレが上手く絡みついています。モヤシは熱を入れ過ぎていないシャキシャキ感が保たれ、やわらかいレバーとのコントラストが見事です。

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とうとう来てしまいました。先週に友人から教えてもらった東仙台の「酔拳」。あの時に友人が食べ、私も少し味見をさせてもらった「ニラレバ定食」が、どうしても忘れられなかったのです。今日は一人。一人でも来るということは本気とも言えます。そしてその昔、仙台市内に何店かあった「叶や」という大衆食堂を思い出しました。「めしのはんだや」とは違ったフルサービスの大衆食堂。

学生時代にその「叶や」でよく食べたのが「野菜炒め定食」と「レバー炒め定食」。遠い記憶では、さほどレバーの入り具合が良かったわけでもなく、価格も当時で500円前後だったはず。そう考えると、ここ「酔拳」で出される「ニラレバ定食」のレバー占有率は目を見張るものがあるわけです。

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なぜか、自分が頼んだ一品よりも、人様の食べているものが美味しそうにみえる場合が多いのです。しかし、先週にここでいただいた酢豚は、友人のニラレバに負けず劣らず美味しい一品でした。そして今日、あの時に一口しか食べられなかったニラレバを、定食として独り占めできるシアワセ感。これが仮に780円だとしても、いや680円ならお得感が。え?これで500円?付け合わせのサラダなど無くても誰も文句は言わないだろうに。愛と度胸を感じる500円のニラレバ定食に拍手喝采です。