「昭和のマッチ館」シリーズの第二弾。今回は間違いなく父が集めたマッチだけであります。借りてきたマッチ入りの箱の中身は、大き分類されているとは言え業種も地域も様々。そのなかで目についた宮城県南地方のマッチをピックアップしてみました。これらの年代はまったく分かりませんが、おそらくは昭和30年代から40年代のものではないだろうかと推測できます。
「美しく正確な腕時計」。実にストレートなキャッチコピーです。もしかしたら、クオーツの時計が発売されて間もない頃なのかもしれません。一つだけ、県南地方ではなく若柳町の「公民館食堂」が入っています。現存していればすぐにでも訪れたくなるような名前の食堂ですが、おそらくこれは母の実家が若柳町にあったためで、探せば他にも県北地方のマッチがありそうです。
名の知れた温泉旅館の数々。そのなかでどうしても気になるのは、秋保温泉「岩沼屋旅館」の「ホフマン風呂」です。ホフマン風呂とはなんぞや?マッチのデザインにはホフマン氏らしい人物が描いてありますが、まったく見当も付きません。ネットで調べても分からず、これは機会を見つけて岩沼屋旅館に直接お聞きするしかなさそうです。また、今は無き遠刈田温泉の「いろはや旅館」。そして、リニューアルする以前の「竹泉荘」あたりも興味深いところです。
デザインとしては、個人的に遠刈田温泉の「たまや」がお気に入りで、シンプルな中にも風情を感じる出来栄えです。さて、次回は何が出てくるのか。私もまだすべてを確認していないので分かりませんが、こうして取り出して箱へ戻す際には、後で検索できるように地域と業種をもっと小分けにしておくべきかもしれません。何か良い方法があるのか考えることにします。