仲野観光果樹園

大変お恥ずかしいハナシなのですが、どうも未だに「見まつがい」というか「読みまつがい」をしてしまう文字があるのです。それらは、初めてその文字を見た時から間違った読み方をしてしまい、今もなお直されないまま読みまつがってしまう、いや読めないといってもいいほどです。実に情けない私にとっての「四大読みまつがい言葉」は、昔から変わらず次の通りであります。

1.ひつまぶし

2.うこん

3.カイロプラクティック

4.巨峰

毎年のように、秋になると山形から「ぶどう」を売りに立ち寄ってくれた人が、ここ数年は姿を見せない。義母がそのようなことを言っていたのは先月のことです。なるほど。確かに言われてみれば、私たちは例年のように義母からおすそ分けの巨峰やピオーネをいただいて食べていたのですが、ここ2~3年はまったく口にしていません。ほいじゃ山形へ行きましょうか。

その時にひょいと私の口から出たことを、よくぞ憶えているものです。今月になってから、山形へはいつ連れて行ってくれるんだい?と義母から催促の電話。あれま!そんなことを言ったっけ?とカミさんに確認すると、しっかり言ったと。ですよね。さぁて、行きましょうか!

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というわけで山形県の天童市へ向かったのが先週の土曜日。どうせなら姪んちのちびっ子たちも連れて行こうとなり、ワンパク隊とは3週連続で一緒に遊んでいただくことになったのであります。

仙台から国道48号線をひた走り、関山峠を下って少しのところにある「大滝」のドライブインで一休み。そこから、目的地の果樹園まではものの15分。仙台から天童はとても近いのです。

前日にネットでざっくり調べていたのは「仲野観光果樹園」。そう言えば、その昔に「果樹園」というケーキの美味しい喫茶店があったなぁと思い出しながら、さっそく「ぶどう」の品定め。私たちが子供の頃は粒の小さなぶどうしか口に入りませんでしが、今や種類も実に豊富でわけが分かりません。今回だけは義母の心意気に期待しながら成り行きを見守るのが得策です。

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当初は「ぶどう狩り」までするつもりはなく、とにかく買って帰ろうということだったのですが、たまたま店頭の在庫が少なくなったらしく、果樹園の女将さんから、ぶどう畑まで一緒に行ってみる?との嬉しい提案。ちびっ子たちにも見せたかったので、遠慮無くお供させていただくことにしたのです。これまで、りんごや梨、いちごやさくらんぼは畑に入ったことがありましたが、ぶどうは私も含めて全員が初めての体験。もちろん一面がぶどうだらけです。

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結局は、ちびっ子たちが一箱ずつの「ぶどう狩り」を体験させていただいたわけですが、この分は1kgで600円と意外にリーズナブル。ぶどうに限らず、生産や収穫の現場を実際にこの目で見るということは、子供だけではなく大人にとっても有意義なことなのかもしれません。

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この後には天童市内の温泉に入り、帰りに蕎麦を食べて帰るという「天童ざんまい」の一日となりました。期待通りに、義母からは各種ぶどうのおすそ分け。新発見として、ここ近年は巨峰よりもピオーネが主流になりつつあるということ。そして「オリンピア」という品種がとんでもなく甘くて美味しいこと。さらに、隣の果樹園で扱っていた「シャインマスカット」という品種の香りも素晴らしかったこと。サンマに続く秋の味覚「ぶどう」は、実に奥が深そうです。