車検整備の代車はブルーのデミオ

オヤジの夢には続きがあるのか、現実に戻るべきか。心がときめいた中古のマツダスピードアクセラに買い替えるのか、現在の愛車を車検整備に出すべきか。今月の初旬にそのことで少し迷っていたわけですが、結論としては現実に戻ることにしました。後悔も無く、今は実に清々しい気持ちです。

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やはり、もったいない。これが一番の理由です。考えてみれば、これまでのクルマ歴では大なり小なり何らかの不具合があり、それが買い替えの大きな動機付けとなったのです。しかし、現在の愛車にはこれまでの5年間、まったく不具合が見られません。おそらく大当たりを引いたのかもしれませんが、ここまでトラブルの無いクルマは人生で初めての経験なのです。

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クルマというものは実に不思議なモノです。彼らには「ココロ」があるように思えてなりません。これまでの経験では、買い替えを前提に他のクルマを物色し始めると、ほとんど決まってどこかに不具合が出るのです。まるで、私が他に気持ちが傾いているのを察知するように。

しかしながら、今の愛車はその兆しもありません。あたかも、私はあなたの行動に従います。あなたとの別れの日が来るまで、私は任務をまっとうするのみです。そう言われているような気がするのです。はたして、エラーやミスを一度もおかしたことのない彼を、なぜクビにできましょう。

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これまで私の命を守り続けてくれた彼への感謝の気持ちとして、疲労の見える消耗部品を一気に交換することにしました。朝一番にディーラーへクルマを運んだのです。今日から1泊2日の車検整備。彼がお泊りするのは初めてです。これまでまったく飽きなかったからここまで付き合ってこれたのに、ちょっとだけ他車に傾いてゴメンな。見なかったことにしてくれ。

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ディーラーに用意されていた代車は、今となっては少しだけ恋しくなった、真夏の空色のブルーデミオ。お?こんな色もいいなぁ。いやいや、それは言わないことにしましょう。おぉ?楽チンなオートマチックもいいなぁ。いやいや、それも言わないことにしましょう。車検整備でカラダの内部からリフレッシュされた彼を、このブルーコンパクトで迎えにいくことにします。