真夏の泉ヶ岳スキー場

まんずまんず今日も実に暑い日でした。昨日にかき氷で感じた涼しさなどどこへやら。ここ数日は、「いやぁ、暑いですね~」がご挨拶代わりです。確か社会人に成り立ての頃に受けた研修で、暑い暑いと言葉に出して言わない方が良いと習いました。自分で発した言葉を自分の耳で聴いて、事態は悪化するのだとか。だから、ネガティブな言葉は慎めというものでした。

そうは言っても、「いやぁ、今日もポカポカですね~」と言うわけにもいかず、寡黙に汗を垂らしているのもどうかと。暑いという言葉は決してネガティブなのではなく、この日本で四季を楽しんでいるからこそ出てくる表現なのでしょう。暑い日には暑いと、笑顔で言うことにします。

さて、今日の午後。仕事で泉ヶ岳のふもと付近まで行ったついでに、あることを思い付いたのです。山の上は涼しいのではないだろうか。泉ヶ岳スキー場まではおそらく15分前後。少し時間もあることだし、試してみることにしました。クルマの外気温計に目を落とすと、根白石付近で32℃。これがどこまで下がるのか。まず目指したのはスプリングバレースキー場です。

泉ヶ岳までの道路は、さほど急勾配ではありません。徐々に上り始めると面白いように外気温は下がっていきます。31℃、30℃、そして、スプリングバレースキー場付近では28℃。標高100メートルで1℃下がるというのをどこかで聞いたことがありますが、はたしてそれに近い状況だったのかどうか。帰りの下りは思わず窓を開けて走りますが、湿度は高そうです。

そして、チョッと下って泉ヶ岳スキー場。見事に30℃で、期待したほどではありません。この日当たり具合ですから無理もありませんが、それよりも目を奪われたのがその景色です。青い空、そして山の緑。すぐに引き返すにはもったいない。チョッとクルマを降りてみましょう。

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実に気持ちの良い景色です。当たり前ですが、誰もいない真夏のスキー場。夏の泉ヶ岳がこれほど綺麗だったとは。居ても立ってもいられなくなったらしく、ワイシャツに革靴といった出で立ちにもかかわらず、カメラを持って登り始める私。仙台市内が一望できるところまで。

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見ると、東側のリフトが動いています。これに乗ればもっと上まで楽に行けるのかもしれませんが、この格好でさすがにそれは断念。それでも自力で仙台市内を見渡せる地点まで登ってみたのであります。いやぁ、こりゃ暑いですね。でも、それ以上に気持ちが良いのであります。

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「暑い」と「気持ち良い」という言葉を自分に言い聞かせながら、後ろ髪を引かれる思いでゆっくりとクルマへ戻りました。やはり自然の中へ身を置くことは、何か特殊な栄養分を補給するような感覚です。ほんの思い付きで訪れた泉ヶ岳は、日常を忘れそうな別世界。

で?涼を求めて山へ上ってきたはずでしたが、ゲレンデを登って下って汗だくになった私。アホか。

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