今年のゴールデンウィーク明けだったでしょうか。クルマの左側フォグランプが破損しているのを見つけました。クリアカバーの3分の1が割れており、中が少し汚れた状態でした。ありゃりゃ?どこかにブツケた記憶もなく、周りには傷も見当たりません。これは十中八九、走行中に飛び石が直撃した感じです。スイッチを入れてみると、きちんと点灯はするのです。
そもそも、個人的にフォグランプはほとんど使いません。ここ何年も点灯した記憶すらなく、日中に遭遇する濃霧や激しい雨の場合でも、ヘッドライトのロービームを点灯するだけになります。私にとっては無用の長物なのかもしれませんが、このクルマは標準装備だったのであります。
まぁ、使わないんだから、しばらくこのままでいいか。そう思って透明のテープで傷口を何重にもふさぎ、電球を破損させないような処置だけは施しておいたのです。しかし、やはり少しは気になります。クルマがかわいそうだ。これまで私をしっかり守ってくれたのに、痛々しい傷を見たままで放置するなんて。とりあえず、ディーラーに行って見てもらうことにしました。
カミさんのクルマを初めて購入してから、同じ営業担当とは14~5年の付き合いになるでしょうか。当時はフレッシュなセールスレディだったのですが、最近ではすっかり貫禄が出てきたようです。
ここのフォグランプさぁ、確か納車の時から割れてたよね?
もちろん冗談でそう振ってみると、
ええええ~?そ、そ、そうでしたかぁ~。これはとんと気が付きませんでしたぁ!スミマセン!
でも、このままでは車検が通りませんね。だよね。あれ?確か、今年が車検でしたね?どういたします?フォグランプを直されて車検を受けられるか、それともこの際に新車へ乗り替えられますか?
おっとっと。その手には乗るまい。とりあえず、フォグランプの見積りをお願いしたい。
新品だと1万8千円ぐらいで、中古だと1万3千円ぐらいだと。もはやクルマが中古なので新品のフォグランプは不要ですが、乗り替えの可能性がゼロではないことから、その時にはオーダーせずに引き返したのでした。今年の10月には2度目の車検。新車から丸5年が経過しようとしています。お恥ずかしながら、1台のクルマをこれほど長く乗ったのは初めてです。
考えてみれば、今のところはまったく不具合も無く、気になるところもありません。むしろ、とても気に入っていると言えるほど。走行距離も7万kmを過ぎ、エンジンもサスペンションのしなやかさも今がピークなのでしょう。何の変哲もない1,500ccのクルマですが、想像以上に懐が深いヤツだったようです。この状況なので、どうも最近の新車にはまったく食指が動かないわけです。
結局は、電話でオーダーしておいた中古のフォグランプを、お盆前に取り付けてもらいました。工賃込みで1万円ジャスト。予告されていた金額よりも安いというのは、それが仮に仕込みだったとしても実に心地良いものです。フォグランプも無事に直り、車検の準備は整いました。
はたしてこのまま車検を通すのかどうか。受注生産となるデミオ15CのMT車は車重が980kg。今のクルマと同じエンジンで車重が200kgも軽くなることは非常に興味深いのですが、おそらく来年あたりはモデルチェンジの時期。フルスカイアクティブになるまで待つべきなのか。しかし、その時に的確なMT車がラインナップされなければ、軽自動車に乗り替えることもありそうです。