四季の宿 みちのく庵 Ⅰ

白石市の鎌先温泉にたたずむ「四季の宿 みちのく庵」。温泉街からは少し離れた南側の山中にある宿で、宮城県内でも比較的有名な旅館の一つとして知られています。どちらかと言えば少し上等な料理旅館ゆえ、これまでは足を踏み入れる機会はありませんでしたが、今回どういうわけか親戚からご招待を受けることとなり、昨日から1泊2日で楽しんでまいりました。

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仙台からあまり遠くないところで、どこか気の利いた温泉旅館を予約して欲しいと依頼を受けていたのが5月の連休明けでしたでしょうか。ご予算は?任せる、と。これが困ります。

他人様の財布の中身を探るわけにもいきませんし、価値観もひとそれぞれ。遠方からおいでになる年配の親戚ですから、その点も十分に考慮しなければなりません。実に困りました。

「あまり遠くないところで」となると、やはりクルマで1時間以内でしょう。そこで思い付いたのが鎌先温泉。あえて秋保や作並、遠刈田を外して鎌先温泉。我ながらシブい選択です様々な評判を参考にしながら、実際に下見で訪れた時の対応がとても良かったのが「みちのく庵」でした。

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戻ってからさっそく「じゃらん」を見てみると、「平日限定 大人気♪ お部屋おまかせプラン」という比較的リーズナブルなプランが用意されています。もう少し上等で確実なスタンダードなプランと迷ったのですが、連泊を希望している親戚チームは私たちの分も含めて計8人分の宿泊費を負担することになりそうなため、事前に確認を取った上でこのプランに決定したわけです。

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まずは親戚チームを一昨日に送り届け、私たちは昨日の夕方から合流。山の中にぽつんと現れる「みちのく庵」は全10室の一軒宿。静寂に包まれたなか、目に飛び込んでくるのは新緑の山々。ふっと肩の力が抜けて、夕食までしばらくの間は自然の景色に目を奪われるのでした。

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30周年を終えたばかりだという「四季の宿 みちのく庵」。今でこそこの懐石風スタイルを用いる温泉旅館は少なくなさそうですが、こちらは創業当時から貫き通した料理旅館としての地位を、さらに確固たるものにしているようです。

若女将の手書きによる献立や実に素敵な器の数々。派手な食材こそ使われてはいないものの、一つ一つ丁寧な調理が施された皿は、素材の良さを十分に活かす料理ばかり。

ゆったりと約2時間をかけて実に美味しい夕食をいただいたわけですが、こちら「みちのく庵」の魅力は単に料理だけではなかったようです・・。