新城海岸 パーラーみよし屋

先月の宮古島への旅。いよいよ仙台へ帰る日のことです。宮古空港発の那覇行きは12時25分。渋滞など無縁の宮古島では、島内のどこにいても約30分ほどで空港まで行くことができます。そこで、午前中に残された時間内にどうしても立ち寄りたいお店がありました。

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はたして「お店」と呼ぶべきかどうかは分かりませんが、宮古島の北東部に位置する新城(あらぐすく)海岸にお店を構える「パーラーみよし屋」。「パーラー」と言っても、「資生堂パーラー」のような上品さを持ち合わせたレストランではありませんし、もちろんパチンコ店でもありません。ビーチ用品のレンタルや軽飲食を用意する、いわゆる「海の家」的な移動店舗です。

初めて宮古島を訪れた時に連れてきてもらって以来、この海岸と「パーラーみよし屋」が一発で気に入ってしまい、私たちにとっては絶対に外せない目的地の一つとなってしまいました。

宮古島には吉野海岸という有名なシュノーケリングスポットがあり、そちらも熱帯魚を観るには存分に楽しめますが、何と言ってもこの新城海岸には「パーラーみよし屋」があるわけです。

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宿を午前8時過ぎにチェックアウトして、海岸に到着したのは9時前。この時間でやってんの?確か8時半頃には始まるはず。という弟の言葉通り、すっかり準備が整っていた「パーラーみよし屋」。

あら?今日も(海へ)入るんですか?ここでもすっかり顔を覚えられているらしい弟が話し掛けられます。いや、今日は帰る日なので・・。あら~、それは残念。

この美しい新城海岸もシュノーケリングを楽しめるスポットですので、おそらく海に入らずに食事だけで訪れるというのは珍しいのかもしれません。しかし、ここで味わう朝食は至福のひととき。おそらく、どのような豪華朝食を用意されようとも、ここの「ポークたまご」には敵いません。

注文を受けてから「みよし屋」の奥様が作ってくださるホカホカの「ポークたまご」は300円也。いわゆる沖縄のおにぎりなのですが、スパムと呼ばれるポークソーセージを焼いて卵焼きなどと一緒にご飯と海苔で挟んであるのです。中に隠された昆布の佃煮やマヨネーズの調合具合も絶妙で、これを食べずに帰るわけにはいかないというほどの、絶品朝食なのであります。

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弟は片手に持ったオリオンの缶ビールを見せながら、首をチョッと傾けて無言で私に微笑みかけます。はいはい、分かりました。大丈夫、空港までは私が運転しますから存分に飲みなさいな。

そういう意味を込めて、私も無言でニコリとうなずきます。昼ビールならぬ朝ビール。それがまったく不自然ではなく、その行為が許されるのも、ここが「楽園」だからなのでしょう。

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