吉野家のカレー

先月ぐらいからでしょうか。あちこちの吉野家の店頭で、「吉野家の咖喱」というのぼりが目に付くようになりました。どうやら「カレーを始めたので是非とも食べに来ていただきたい」という告知のようです。

なるほど。カレーですか。最近は「半田屋のカレー」に首ったけなのですが、たまには違うところで食べてみるのも良いかもしれません。しかも330円だと言うし。

これまでも、様々なメニューが登場しては消えていった吉野家。「吉野家のナポリタン」が見られる日も近いとふんでいるほど、近年の吉野家では何が出てきても驚かなくなりましたが、まずはカレーで打って出たということなのでしょうか。そう言えば「すき家」でも「松屋」でもカレーを食べたことがありますが、正直なところその印象はほとんど残っていないのです。

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さて、吉野家のカレーは「こく旨」と「旨辛」という二種類のルーが用意されているようです。おそらく「旨辛」の方が辛いのでしょうが、はたしてどのくらい辛いのでしょうか。

オーダーの際に聞いてみたところ、一般的な中辛ほど辛くはないとのこと。はて、一般的な中辛というのがどのくらいか分かりませんが、カレーで辛くないのも何なので、今回は「旨辛」を一丁。

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取っ手の先端に吉牛マークが施されたステンレスのスプーンでさっそく一口運ぶと、なるほど言われてみれば、何となく一般的な中辛ほど辛くはない雰囲気です。意外にもとろみが軽く、さらっとしたルーの中には、角切りされたジャガイモやニンジン、そして肉片らしきものが少し。

私にとっては美味しさを味わえるちょうど良い辛さで、これならもう一つの「こく旨」はもっと家庭的で安心できる味なのかもしれません。

それにしても、吉野家でカレーを食べることになるとは意外です。はたして、私のようにカレーを目的として吉野家へ行くのか、それとも店内でメニューを眺めてから食べてみようと思うのか。ちなみに、店内の来店客10人中で、カレーは私だけ。

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これで330円だと考えれば十分に満足できる一品だと思いますが、あの「半田屋のカレー」はなんと210円。そして豚汁を付けても320円となれば、ことカレーに関しては残念ながら半田屋の敵にはなり得ません。

もちろん、吉野家の敵は半田屋ではなく「すき家」や「松屋」なのでしょうが、カレーよりも先にまずは、他で食べられないような激旨の「吉野家の牛丼」を望みたいところです。