2週間ほど前のことになりますが、仕事上の関係者と昼食を共にする約束があり、お店選びを任せていた彼とは12時ジャストに待ち合わせ。「親子丼がとても美味しいお店があるのですが、そこでいいですか?お値段はチョッと高めですけど・・」なぬぅ~?お値段高めだと?レンズを買ってお金が無いのに~!と心の中では思いながらも、口では「ぜんぜんいいよ~♪」。
案内されたのは、名掛丁をアエル側から西へ入り、ちょうど真ん中あたりの左側ビル4階にお店を構える「灯り家」というところ。「比内地鶏」や「京風おでん」と銘打ってある、どちらかと言えば夜ありきのお店らしく、おそらく彼は時々ここで仕事のうっぷんを晴らしているのでしょう。
さっそくメニューを見てみると、目立つところに秋田比内地鶏の親子丼がお店側から堂々と推薦されています。う~ん・・ここまでアピールされたら親子丼を食さずして帰るわけにはいきますまい。しかも「究極」とは何ぞや・・。これはハナシのネタに、いや、ブログのネタ的にも興味をそそるのです。と考えているうちに、財布の中身のことは忘れてしまいます。
親子丼!究極!二つ!と、声高らかにオーダーしてから10分ほどして運ばれてきた主役。一口ほおばると、むむむ?まず香ばしい・・のです。なるほど、これは鶏肉を最初に炭火で炙ってから煮込んである感じで、このひと手間が実に香ばしい風味を生んでいるようです。
比内地鶏自体の風味は私のバカ舌では分かるはずもありませんが、数年前に秋田市内の郷土料理店でいただいた比内地鶏の塩焼と同様に、とても歯応えのある地鶏独特の食感です。その時も感じたのですが、ヘタな鶏臭さがまったくなく、しかも意外に脂っぽさもなく、後味がすっきりとした鶏肉。それが比内地鶏に対する記憶だったのですが、今回もほぼ同じです。
確か三越地下にある「鶏三和」のイートインでも「比内地鶏」や「名古屋コーチン」の親子丼を800円前後で出してくれるはずですが、この「灯り家」の座席空間とサービス分を考慮すれば、980円というお値段に異議を唱えることはできません。もうちょっと鶏肉が多ければ、満点!