1週間ほど前のことでしょうか。カミさんが、電源が入らない!と、独り言にしては大きな声で、しかも少し斜め向きで私の方にわざと聞こえるように叫んでいます。1年半ほど前に購入したDVDレコーダー。あらら~。パソコンに向き合っていた私の気のない返事に、電源が入らない!!と、さらに威嚇的な独り言が。いやいや、このワタクシは指一本触れてませんから。
我が家では、テレビやレコーダーを扱うのはもっぱらカミさん。昨年あたりまでは「やまぴ~、やまぴ~」とつぶやいていたと思ったら、最近では「グンソク~グンソク~」と連呼しながらツタヤやゲオに通ってはDVDを借りまくっている様子です。そろそろ、まるで筋書き通りに韓流スターの世界へと突入する年齢で?軍足ならはけても、グンソクの代用にはなれない私。
彼女にとって、テレビの画面でグンソクに会えなくなるのは最高レベルの緊急事態らしいので、どれどれ?とDVDレコーダーに近寄ってみると、エラー表示らしき「ER7061」の文字が。な~んだ、ただのエラーじゃんか。少し知ったかぶりをしながら取説を取り出して見てみると、「本体内部異常のエラーです。すみやかにDVDインフォメーションセンターへご連絡ください」とあります。
え・・?またまた~。ご冗談を。どこかにリセットのやり方でも書いてあるのかと思ったのですが、このエラーはメーカーへ連絡してくれと。しかも「すみやかに」というのが気になります。とにかく、この表示が出ている限りは電源も入りません。おそらく・・ぼっこれました。
目の前には借りてきたグンソクが束になって重なっているようなので、とりあえず応急処置として以前に使っていたDVDプレーヤーを取り出してきて接続と設置を完了。これでカミさんの大声での独り言は止み、満面の笑顔でグンソクとの再会を果たしたのであります。やれやれ。
それにしても1年半で、ぼっこれるとは。さっそくインターネットで調べてみると、出てくるわ出てくるわ「ER7061」の話題。なかには、このエラーコードは死の宣告に匹敵する、というユーザーもいらっしゃる始末。おそるおそるサービスセンターへ電話をして聞いてみたところ、おそらくHDDの故障で修理費用は2万5千円ぐらいですと。はぁ?財布もぼっこれそうな話しです。
長期保証に入っていなかったことを今回ほど悔やんだことはありませんが、これまで機械モノで早期の故障を経験しなかったのは運が良かっただけなのかもしれません。現在のところは代打のプレーヤーでDVDを観られるので、我が家のグンソクファンは何も言い出しませんが、念のため家電量販店を見てきたところ、今やDVDではなくブルーレイが全盛なのにはビックリ。しかもHDDが付いて3万円台とは。たったの1年半でこの変わりよう。ついていけません。
(注)「ぼっこれる」とは、宮城県及び東北地方の一部で通じる方言。おそらく「ぶっ壊れる」を省略したものと思われ、「壊れる」よりも迫力のある状況を表します。また「ぼっこれ」の後に名詞を付けて使う場合もあります。例えば「ぼっこれ車」「ぼっこれ頭」「ぼっこれDVD」など。