チャーハン日和 大平食堂

なんでもかんでもその日に食べたものに「日和」を付け、そのままブログのネタにしていると思われたなら、まったく大当たりです。今日はなんと言ってもチャーハン日和。ただしこれは最近続いている良い天気とはまったく関係がなく、ただ単に食欲から来るものなのであります。

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実は、ゴールデンウィーク明けから仙台市内のとある災害ボランティアセンターに登録し、仕事に支障が無い範囲で様々なお手伝いをやらせていただいています。飲み物や昼食は自分で用意していくのが基本ですが、ここ最近の暑さにコンビニで購入したり食堂で食べたり。

そして、本日のお手伝いはなかなかの重労働。10人のチームで数百枚の畳を運びだしてトラックに積み込むという作業。汗だくになりながら黙々と作業に打ち込むうちに、なぜか頭の中にはチャーハンのイメージが浮かんできて消えようとしないのです。よって、チャーハンで決定。

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コンビニであればパンと牛乳で済ませることもあるのですが、今日はおそらく筋肉を使い続ける作業ということもあり、どうしても米にしてくれと身体が自然にリクエストしたのかもしれません。そうなれば行き先はここ。以前から立ち寄ってみたいと思っていた「太平食堂」。

若林区の荒井にお店を構える「太平食堂」。たまに伺う「楊全」という中華屋さんへ向かう途中にいつも気になっていた町の食堂で、チャーハンをいただくには絶好の場所という雰囲気です。すでに12時をまわっていた店内は、私が入店して10分ほどで満席状態。おそらく近所の皆さんや外回りの人たち御用達といった役割りの、まさに「町の食堂」なのであります。

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意外に品数の多いメニューに一瞬目が留まりましたが、さすがに今日は迷わずに即決でチャーハンを。なにせ一種のお告げのようなものですので、ここでチャーハンを食べなければ午後の作業が続けられなくなります。初老のご夫婦が二人で切り盛りする店内。ご主人は厨房専門で、奥様は麺を茹でたり料理を提供したり、お会計をしたり下げ膳をしたり、テキパキと。

小上がりを含めれば25人以上は入ることが出来るお店を、この昼のピークに二人で回すのは大変そうでありますが、まさにあうんの呼吸で黙々と仕事をこなすお二人。ご主人のいぶし銀のような中華鍋さばきはもちろんですが、どちらが欠けてもお店は成り立たないのでしょう。

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これまでに、いったい何食のチャーハンを作られたのだろうと思わせるご主人。なるほど。少しの紅生姜を入れると風味が格段に増すというのは新しい発見でした。もちろん、何の文句も付けられない、まるでチャーハンの見本のような美味しさは、私の疲れた身体にエネルギーを与えてくださいました。これで午後からまたチカラが湧き出したのは言うまでもありません。